

102歳をらくらく生きる脳科学的健康講座No.675
102歳をらくらく生きる脳科学的健康講座No.675 「畑の肉」を超える力──発酵が引き出す“大豆の真価⑥ ◇🫘 「大豆、脳まで救うのか?」 大豆が“脳の健康”にも関わっているかもしれない——そんな気になる話を続けていこう。 大豆に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをすることで知られている。 前述の中本先生らがNILS-LSAのデータを使って行った研究(Eur J Clin Nutr. 2018 Oct; 72(10): 1458-1462.)では、60歳以上の女性を対象に、豆類・大豆製品・イソフラボンの摂取量と認知機能との関係を調べている。 その結果、これらをよく食べている人ほど認知機能障害になりにくいことが分かった。 具体的には、摂取量が多いグループでは、認知機能障害の発症がおよそ半分に抑えられる傾向が見られたという。 オッズ比で見ると、 • 豆類:0.48 • 大豆製品:0.51 • イソフラボン:0.55 と、どれも“しっかり食べているほどリスクが下がる”という結果になっている。...


102歳をらくらく生きる脳科学的健康講座No.674
「畑の肉」を超える力──発酵が引き出す“大豆の真価⑤ ◇発酵で“大豆の底力”が一気に目を覚ます 大豆は「畑の肉」と呼ばれるほど、植物性たんぱく質がたっぷり含まれた優秀な食材だ。 それだけでなく、ビタミンB群や食物繊維、さらに健康効果が期待される“機能性成分”まで備えている。 でも実は、大豆の力はここで終わらない。 「発酵」させることで、そのパワーはさらに強くなる。 発酵によって期待できるのは、 • 抗酸化作用のアップ • 栄養素の吸収率アップ • 複数の栄養素の含有量アップ など、まさに“大豆の潜在能力を引き出す魔法”のような効果だ。 このシリーズではこれまで、大豆や発酵大豆食品の栄養価、機能性成分、食べるタイミング、そしておすすめの組み合わせを紹介してきた。 後編となる今回からは、大豆がもたらす健康効果や、食べすぎによるリスクはあるのかといったポイントを、やさしく解説していきます。 ◇大豆で寿命が伸びる?死亡リスクが“60%以上”下がった研究も まず注目したいのは、大豆と「死亡リスク」の関係だ。 大豆製品をよく食べる人は、寿命に深く


102歳をらくらく生きる脳科学的健康講座No.673
「畑の肉」を超える力──発酵が引き出す“大豆の真価④ ◇🌱 大豆を摂る“ゴールデンタイム”は朝 大豆の健康効果をしっかり引き出すには、「どのタイミングで食べるか」を意識すると、日々の積み重ねがより大きな変化につながる。 とくに注目したいのが “朝” だ。 朝に大豆たんぱく質を摂ることで、腸内細菌の多様性が高まるという報告がある (Nutrients. 2019 Dec 27; 12(1): 87.)。 腸内細菌が元気に働き始める時間帯に大豆を届けることで、腸内環境がより整いやすくなると考えられている。 ■ 朝に大豆をとるメリット • 腸内細菌が活動を始めるタイミングに栄養を届けられる • 腸内環境のバランスが整いやすくなる • その日のリズムが軽やかにスタートする ■ 無理なく続けるための“好きな大豆” 大豆の効果を得るには、毎日の食事に自然に組み込めることが大切。 納豆が苦手なら、香りのやさしい豆腐や豆乳から始めてもいいし、手軽な大豆製品をいくつか試して「これなら続けられる」という一品を見つけるのがコツ。 朝の味噌汁に豆腐を入れる


102歳をらくらく生きる脳科学的健康講座No.672
「畑の肉」を超える力──発酵が引き出す“大豆の真価③ ◇発酵で大豆が“覚醒”する 大豆はそのままでも優秀な食材だけれど、「発酵」が加わるとまるで能力が開花したようにパワーアップする。 こうじ菌・酵母・納豆菌などの微生物が働くことで、栄養価が一気に高まるのだ。 抗酸化パワーが一段とアップ 発酵中に微生物がつくり出す酵素や代謝物(抗酸化ペプチドなど)が、大豆の抗酸化作用をさらに強くしてくれる。 さらに、イソフラボンの形が発酵によって“体内で働きやすい形”に変わるため、アンチエイジングに関わる抗酸化力がぐっと高まる。 栄養の吸収率がぐんと上がる 大豆にはレクチンやフィチン酸といった「抗栄養素」が含まれており、これらは栄養の吸収を妨げることがある。 しかし発酵の過程で、微生物がこれらを分解してくれるため、栄養素が体に取り込まれやすくなる。 さらに、硬い細胞壁が発酵でほぐれることで、吸収効率はさらにアップ。 発酵は、大豆の栄養を守るだけでなく、「複数の栄養素そのものを増やす」という驚きの効果まで生み出す。 ビタミン B2や葉酸は、微生物が大豆を分解する過程









































