

102歳をらくらく生きる脳科学的健康講座No.701
クイズで学ぶ中性脂肪 中性脂肪が上がりやすいのはどんな人? 【問題】健康診断でおなじみの「中性脂肪」の数値について、間違っている説明は以下のうちどれでしょう? (1)肥満ではなくてもお腹が出ている人は上がりやすい (2)お酒を飲むと上がりやすい (3)食事で上がるので、空腹状態で受けた検査しか参考にならない (4)運動すれば数値を下げることができる 正解は文末に提示 解説 ◇中性脂肪が跳ね上がる人の共通点はコレだ! 多くの人が健康診断で気にする「中性脂肪」。体に蓄えられる皮下脂肪や内臓脂肪の正体で、エネルギー源にもなる大事な成分です。ただし、過剰になると肥満や動脈硬化を進めてしまいます。 中性脂肪が上がりやすいのは、まず内臓脂肪がたまりやすい人。BMIが高くなくても、お腹がぽっこりしているタイプは要注意です。脂肪肝がある人も中性脂肪が高くなりがちです。 さらに、食べ過ぎ・糖質や脂質の多い食事は中性脂肪を押し上げます。食後の代謝には8~10時間かかるため、検査前の暴飲暴食は数値を大きく上げます。前夜の飲酒も中性脂肪の合成を促し、値を高めます。...


102歳をらくらく生きる脳科学的健康講座No.700
命を奪う“隠れ脱水”──酷暑は静かに脳を狙ってくる⑧ ◇朝食を抜くと、体はすでに“脱水モード”に入っている 「脱水を防ぐ水分補給は、まず“食事”が基本です」 谷口氏はそう強調する。実は、食事を抜いた時点で体は脱水状態に近づいている。 意外に知られていないが、1日に必要な水分の約半分は“食べ物”から補われている。 私たちは1食あたり、食材そのものから約300〜500mLの水分をとり、さらに食べ物を分解する過程で約100mLの水を体内で産生している。 つまり、朝食を抜くと前日の夕食から昼食まで12時間以上“水分をとらない時間”が続く。 夏はただでさえ食欲が落ちやすい。そこに長時間の空腹が重なると、脱水リスクは一気に高まる。 やむを得ず朝食を抜いた日は、普段の水分補給に加えて500mLほど多めに水分をとること。 その際は水やお茶ではなく、塩分を含むスポーツ飲料で電解質を補うとよいでしょう」 ◆ 食べ物で水分を補うなら“夏野菜と果物”が最強 水分を多く含む食材の代表は、新鮮な夏野菜と果物。 その多くはなんと全体の90%以上が水分でできている。 中でもおす


102歳をらくらく生きる脳科学的健康講座No.699
命を奪う“隠れ脱水”──酷暑は静かに脳を狙ってくる⑦ 寝不足が命を奪う――熱中症を防ぐ“眠りのチカラ ◇カフェイン飲料は本当にダメ? 「カフェインは利尿作用があるから水分補給には向かない」――そう思っている人は多い。 しかし、これは半分誤解だ。 谷口先生によると、普段からコーヒーやお茶を飲み慣れている人は、利尿作用がほとんど出ない。 つまり、日常の水分補給としてカフェイン飲料を楽しむのは問題ない。 「好きな飲み物で無理なく水分をとることが大切です」と。 ただし、大量の汗をかいたときや食事を抜いたときは話が別。 その場合は、電解質を含むスポーツドリンクで水分と塩分を補うのがよい。 普段は水やお茶で十分だ。 ◇経口補水液は“治療用”の飲み物 経口補水液は、水・塩分・糖分をバランスよく含み、 点滴並みに素早く体に吸収される。 めまい、頭痛、こむら返り――そんな症状が出たら、 熱中症の初期症状かもしれない。 「まずは500mLを一気に飲み、その後30分かけてもう500mLを少しずつ」 ただし、塩分が多いため、普段の水分補給には不向き。...


102歳をらくらく生きる脳科学的健康講座No.698
命を奪う“隠れ脱水”──酷暑は静かに脳を狙ってくる⑥ ◇寝不足が命を奪う――熱中症を防ぐ“眠りのチカラ 「いつも寝不足気味だ」。 前回のチェックリストの最初に挙げたこの項目は、実は熱中症リスクの大きなサインになる。 寝不足や空腹、疲労が続くと、自律神経のバランスが乱れ、体温を調節する力が弱くなる。 暑い場所に出ても汗がうまく出なかったり、逆に汗が止まらずダラダラ流れ続けたりするのは、そのサインだ。 体が「熱を逃がすべきタイミング」を正しく判断できなくなってしまうのである。 夏は蒸し暑さで眠りが浅くなりがちだが、ここで睡眠を軽く見てはいけない。 エアコンを適切に使い、寝室の温度を整え、快適な寝具や冷感グッズを取り入れるだけでも、睡眠の質はぐっと上がる。しっかり眠ることで自律神経が整い、体温調節のスイッチが正しく働くようになる。 「よく眠ること」は、熱中症予防の第一歩。 水分補給や日差し対策よりも前に、まずは“眠りの環境”を整えることが、命を守る力につながる。 ◇夜間頻尿でも“水を抜かない”――脳に悟られず潤す脱水予防術 次に、チェックリストのリス


102歳をらくらく生きる脳科学的健康講座No.697
命を奪う“隠れ脱水”──酷暑は静かに脳を狙ってくる⑤ ◇たかが脱水、されど命取り――体の水不足が招く7つの危険 ここまで、脱水症と熱中症の関係を見てきた。 しかし、脱水症が関係する病気はそれだけではない。 体の水分が不足すると、血液がドロドロになり、血栓ができやすくなる。 その結果、脳梗塞や心筋梗塞といった命に直結する病気を引き起こすことがあるのだ。 脳卒中は冬に多いと思われがちだが、実は脳梗塞は夏に発症することが多い。 暑さによる脱水が、血管を詰まらせる引き金になるからだ。 谷口先生ははこう警告する。 「尿路結石、尿路感染症、膀胱炎、痛風、腎盂腎炎なども脱水がきっかけになります。 糖尿病や腎臓病の持病がある人は特に、水分バランスが崩れやすいので注意が必要です。 こまめな水分補給を心がけましょう。」 夏になると、脱水によって尿酸値が上がり、痛風発作を起こす人も少なくない。 暑さや飲酒による水分不足、果糖を多く含む清涼飲料水の摂取が重なることで、 尿酸値が上がりやすい環境が整ってしまうのだ。 「たかが脱水」と軽く考えるのは危険だ。...


102歳をらくらく生きる脳科学的健康講座No.696
命を奪う“隠れ脱水”──酷暑は静かに脳を狙ってくる④ ◇熱中症は“体質”から始まる──寝不足・空腹・加齢が招く危険なスイッチ 熱中症は重症化すると、後遺症が長く残ることが少なくない。だからこそ、知らぬ間に“脱水 → 熱中症”へと転がり落ちないための注意が欠かせない。では、特に油断してはいけない人とは誰なのか。 ●高齢者は「体の水タンク」が少ない 谷口氏はまず、高齢者のリスクを強調する。 成人の体は約60%が水分だが、高齢者では約50%まで減る。 その背景には、水分を蓄える筋肉量の低下がある。さらに、 喉の渇きに気づきにくい 食事量が減り、水分摂取も減る 温度を感じる皮膚のセンサーが鈍り、暑さを感じにくい といった加齢の変化が重なり、冷房を使わず熱中症になるケースが増えている。 ●女性と子どもも「水分保持力」が弱い 女性は男性より筋肉量が少ないため、体に蓄えられる水分量が少なく、熱中症リスクが高い。 子どもは体温調節機能が未熟で、地面に近い場所で活動するため熱の影響を受けやすい。体に十分な水分を蓄えられないことも、熱中症を招きやすい理由だ。...


102歳をらくらく生きる脳科学的健康講座No.695
命を奪う“隠れ脱水”──酷暑は静かに脳を狙ってくる③ ◇その不調、すべて“水不足”のサイン──脱水が臓器を追い詰める瞬間 早めに気づきたい── 脱水症や熱中症の症状は、実は体の内部で起きている“異変の連鎖”そのものだ。 水分が不足すると、まず 血液量が減る。 血液は酸素と栄養を運ぶ生命の物流。 その流れが弱まると、臓器は一斉に悲鳴を上げ始める。 特に影響が強く出るのが 筋肉・脳・胃腸。 この3つに異常が重なるのが、脱水症の典型的なサインだ。 谷口先生はこう説明する。 筋肉の異常 だるさ、脱力感、足がつる── 筋肉に十分な血液が届かず、エネルギーが枯渇した状態。 脳の異常 頭がぼーっとする、頭痛がする── 脳への血流が低下し、情報処理が鈍る。 胃腸の異常 吐き気、腹痛── 胃腸の血流が落ち、消化機能が停滞する。 これらはすべて、熱中症の初期段階(I度) に当たる。 「ただの疲れ」「夏バテ」と思って放置すると、症状は次のステージへ進む。 ◆熱中症は“階段状”に悪化する 最新の「熱中症診療ガイドライン2024」では、重症度はI〜IV度に分類


102歳をらくらく生きる脳科学的健康講座No.694
命を奪う“隠れ脱水”──酷暑は静かに脳を狙ってくる② ◇脱水は“最初の一滴”から命を奪う──酷暑が仕掛ける見えない罠 熱中症は、突然倒れる瞬間だけが“事件”ではない。 その前に必ず、静かで見えない“序章”がある──それが 体内の水分が奪われ始める瞬間だ。 蒸し暑い環境に置かれた人間の体は、必死に体温を守ろうとする。 血管を広げ、熱を皮膚へ逃がし、汗を流し続ける。 この生命維持の仕組みはすべて 水分 によって支えられている。 だからこそ、水が減り始めた瞬間から、体は静かに壊れ始める。 成人の体の約60%は水でできている。 そのうち 3〜5%が失われれば軽度の脱水症、 6〜9%で中度、 10%を超えれば重度の脱水症──体温を逃がす力が失われ、熱が体内に閉じ込められる“異常高体温”へと転落する。 つまり、熱中症は突然起こるのではなく、 「脱水」という小さな崩壊が積み重なり、最後に一気に命を脅かす病態へ変貌する。 水分を失う場面は、真夏の炎天下だけではない。 運動、サウナ、胃腸炎による下痢や嘔吐、高熱、利尿剤の服用── そして多くの人が誤解しているが


102歳をらくらく生きる脳科学的健康講座No.693
命を奪う“隠れ脱水”──酷暑は静かに脳を狙ってくる① 昨夏、日本の平均気温は観測史上最高を記録し、全国が“命の危険を感じる暑さ”にさらされた。 そして今年も、気象庁は「全国的に平年より高温、猛暑の見込み」と警告している。 高温と高湿度が続くと、体内の水分は想像以上のスピードで失われる。 脱水は熱中症だけでなく、脳梗塞や心臓のトラブルなど、命に直結する病気を引き起こす“静かな凶器”。 夏は、体を守るための知識と行動が生死を分ける季節だ。 今回、熱中症・脱水症対策の第一人者、済生会横浜市東部病院 患者支援センター長・谷口英喜先生の、 「酷暑を生き抜くための実践的な脱水予防術」 を引用し、 あなたの夏を守るための必修科目をお伝えしていきます。 ◇日本はもう亜熱帯──熱中症で倒れる人が止まらない“危険な夏” 日本の夏は、もはや“亜熱帯化”が進んでいる。 2000年に「熱中症」という定義が生まれて以降、熱中症で救急搬送される人は右肩上がりに増え、 ここ数年は年間1000人以上が命を落とす年が続いている(2021年を除く)。 済生会横浜市東部病院 患者支援


102歳をらくらく生きる脳科学的健康講座No.692
心が晴れない毎日から抜け出す 女性に多い“もやもや不安”の見分け方と対策⑥ 最終回 ◇不安に振り回されない心へ──“整える習慣”があなたを守る 心を静める力は、毎日の小さな習慣から育つ 不安は、突然押し寄せてくる嵐のように思えるけれど、実は“整える習慣”を身につけることで、ゆっくりと弱まっていく。 心がざわつく日が続くときこそ、体の緊張をほどき、呼吸を整え、心のスペースを広げる時間が必要だ。 そのために最も取り入れやすいのが、深呼吸というシンプルな技法。 3秒かけてゆっくり息を吐き、3秒かけて自然に吸う。 このリズムを5分ほど続けるだけで、副交感神経が働きはじめ、体は「安心していいよ」とささやき始める。 不安と戦うのではなく、不安と共存できる自分を育てる。 その第一歩が、今日のたった数分の呼吸だ。 ◇不安にしばられない心へ──“ほぐす習慣”が人生を軽くする こわばった心と体をゆるめると、世界の見え方が変わる 不安にとらわれやすい人は、どうしても“悪いほう”ばかりに目が向きがち。 気づけば肩は上がり、呼吸は浅くなり、心も体もぎゅっと固まってしまう









































