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くめちゃんのつぶやき脳No.420

102歳をらくらく生きる脳科学的健康講座

◇「高LDL状態を放置してはだめ!」その本当の理由


前回まで、コレステロールと中性脂肪の違い、食事の注意点などを説明してきました。引き続き今回からはコレステロールが高いことで動脈硬化を進める仕組みと、なぜ高いコレステロールを放置してはいけないかについて解説していきます。


読者の中には「コレステロールは血管壁にこびりつく」、「それを薬の成分が、溶かして血管壁をきれいにしてくれる」と思っておられる方はいませんか?

それは間違いですので認識をあらためましょう。


その理由を順に解説していきます。


そもそも、血液の中を流れているあぶら、すなわちコレステロールと中性脂肪

の数値が基準値を超えていたら「脂質異常症」という生活習慣病と診断されてしまします。


前回も触れたように脂質異常症は下図のように4つのタイプに分けられます。

LDLコレステロールが多い「高LDLコレステロール血症」(140mg/dL以上)、HDLコレステロールが少ない「低HDLコレステロール血症」(40mg/dL未満)、善玉(HDL)以外の総コレステロールが多い「高non-HDLコレステロール血症」(170mg/dL以上)、中性脂肪が多い「高トリグリセライド血症」(150mg/dL以上)です。





このうちの一つ、例えばLDLコレステロールが基準値を超えているだけでも脂質異常症と診断されます。


昔は「高脂血症」と呼ばれたことを覚えている方も多いでしょう。

その名前だとHDLコレステロールが低いタイプが含まれなくなるので、2007年から脂質異常症と呼ぶようになりました。


ご承知の通り、脂質異常症になると動脈硬化が進み、心筋梗塞や脳卒中を発症したり、死亡したりするリスクがぐんと高くなります。

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