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くめちゃんのつぶやき脳No.407

ビフィズス菌が作る酢酸は、腸に良い働きをする


8月27日に開催された「脳寿命を延ばす いまの状態を把握し、対策を考える ~脳と腸からはじめる認知症予防の可能性」と題するオンラインメディアセミナーのうち、前回の「認知症の危険因子とは、 「現代的日本食」を好む人は、認知症になりにくい?」について紹介しました。引き続き今回と次回は、森永乳業株式会社研究本部基礎研究の清水金忠所長のビフィズス菌の特徴と認知機能の関係についての最新研究報告を紹介します。

ビフィズス菌は主にヒトや動物の腸内にすむ細菌で、腸内環境を整え様々な病気を予防することで知られています。

 健康によい菌としては、乳酸菌は、糖を分解して乳酸を50%以上つくり出す菌の総称です。

それに対してビフィズス菌は、乳酸よりも多く酢酸をつくり出すという特徴があります(下表参照)。






 酢酸は腸管内で有害菌の増殖抑制、腸管バリアの改善、抗炎症作用、抗メタボリック作用、O157感染防御作用、免疫グロブリンA(*1)の機能制御など様々な良い働きをすることが明らかになっています。


*1 免疫グロブリンは、血液中や体液中に存在し、抗体としての機能と構造を持つタンパク質の総称。免疫の中で大きな役割を担っている。IgG、IgA、IgM、IgD、IgEの5種類があり、「免疫グロブリンA」はこのうちIgAのこと。


しかし、酢酸は口から摂取すると小腸でほとんど吸収されてしまって、大腸まで届かないという欠点があります。そこで、大腸での酢酸濃度を一定に保つには、ビフィズス菌のように酢酸を作り出す菌の活性を高めることが重要になってくるのです。





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