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くめちゃんのつぶやき脳No.345

◇乳がんや前立腺がんの発症予防には、朝の運動が有効?


定期的に運動したり、日ごろから身体活動量の多い人ほど、がんの発症リスクは低くなるといわれていますが、運動する時間も大切であることが、スペインの研究で明らかになってきました。


 研究では乳がん女性781人、対照群の女性865人、前立腺がん男性504人、対照群の男性645人(計2795人)に、6カ月以上続けた運動を尋ね、運動した時間帯も調べたところ。

朝の運動(午前8~10時)は、運動をしない場合と比較して、乳がん発症リスクは26%低く、前立腺がん発症リスクは27%低かった


朝の運動は他の時間帯に比べ水泳や自転車が多かった。

また男性では夕方の運動(午後7~11時)でも前立腺がん発症リスクが25%低かった。


 また就寝時間や起床時間などの質問票(MCTQ)を使って3つのクロノタイプ(朝型、中間型、夜型)に分けた。

中間型と夜型の女性は朝の運動で乳がん発症リスクがより低下し、中間型と夜型の男性は朝の運動により前立腺がん発症リスクが低下していた。

さらに閉経後女性のほうが閉経前女性よりも朝の運動の効果が高かった。


 エストロゲン値が高いと乳がん発症リスクが増加するが、運動によりエストロゲン値は低下する

エストロゲンの一種であるエストラジオールの産生は午前7時ごろに最も高くなるといわれ、朝の運動はエストラジオール値を低下させる可能性があると研究者らは説明している。


原著論文


Int J Cancer; 電子版Sep. 25,2020

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