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くめちゃんのつぶやき脳No.312

◇花のある暮らしが心的ストレスを和らげてくれる


どんな食事が病気の予防になるの? また、どんな習慣がアンチエイジングにつながるの? 世界中で進む、

“健康”にまつわる研究について、注目の最新結果をご紹介します。

今回は、お花のある暮らしについてです。



花を見ると、不快な気持ちが減り、心的ストレスによる血圧上昇も回復しやすいことが農業・食品産業技術総合研究機構や筑波大学などの共同研究でわかったとの報告です。


 研究ではまず参加者に交通事故やケガ、暴力などの不快な画像を見せて心的ストレスを与え、その後、白のキクの花、青い空、あるいはイスの画像を見せた。


すると、不快な画像で上昇した平均血圧は、花の画像を見た後では他の2つの場合に比べて有意に低くなった。


 ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールの唾液中の値も、花の画像を見た後では有意に下がった。


 さらに脳活動を測定したところ、花の画像を見たときは、花以外の画像に比べて、情動に関わる扁桃体と記憶に関わる海馬の領域の活動が低下していた。

花を見ることは、心的ストレスの原因となった不快な画像から気持ちをそらす効果があるのだろうと研究者らは言っています。


原著論文

J Environ Psychol.; 70,101445,2020




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