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くめちゃんのつぶやき脳No.278 ◇マスク着用での熱中症のリスク、予防策のポイント

新型コロナウイルスの感染予防のため、これから本格化する夏に向けても、マスクの着用が求められている。そんな中、気になるのが熱中症対策ですね。

すでに30度を超える真夏日となる日が増え、マスクの着用で熱中症のリスクが高まることを心配する声も聞かれます。

そんな中、6月1日には、日本救急医学会や日本感染症学会など4学会が共同で、「新型コロナウイルス感染症の流行を踏まえた熱中症予防に関する提言」を発表した。また、環境省と厚生労働省も、「令和2年度の熱中症予防行動」のリーフレットを作成し、活用を促進していますの紹介します。

温度調節については、一般には室温が28度、湿度が70%を超える場合はエアコンの使用が勧められています。しかし、これはあくまで目安で、日中は自分が最も過ごしやすく、夜はぐっすり眠れる温度を見つけて調整することが大切なのです。

マスクの着脱も、状況に応じて行いたい。交通機関や公共施設、スーパーなど屋内でも人の多い場所ではマスクの着用が求められるが、そうした場所では冷房が効いているため、熱中症になるリスクは低い。

注意が必要になるのは、屋外での移動や活動をするときだ。

人との距離に配慮した上で、マスクを適宜はずして、休憩を取るようにする。

暑い時期におけるジョギングなど屋外でのスポーツは、人と十分な距離をとった上で、マスクをはずして行うのが望ましい。

難しい場合は、通常よりも休憩の回数を増やしたり、時間を長くしたりするほか、休憩の場所を日陰から冷房が効いた屋内に移したりする工夫が必要です。

 運動自体は、汗をかいて体を暑さに慣らしたり、筋肉をつけて水分の保持力を高めたりすることで、熱中症になりにくい体をつくる。

暑さが厳しくなる前に、朝や夜に散歩をする、屋内でスクワットなどの筋力トレーニングをするなどして、「夏の体」づくりをしておきましょう。

食欲の低下や体調不良などで水分や塩分がとりづらいときには、経口補水液やスポーツ飲料で補給することをお勧めしますが、経口補水液は病者用食品のため、食事がきちんとできていれば、予防的に飲む必要はありません。

◇体重、血圧などを記録し変化を観察、水分摂取の目安にも

水分摂取は、脱水を防ぐだけでなく、体を冷やすという意味でも大切。そのために、保冷力のある広口の水筒やマグボトルに、氷を入れて持ち歩くのがお勧め。自動販売機やコンビニでペットボトルの飲料を買っても、すぐに温まってしまう。そこで、買ったらすぐに氷の入った水筒に注いでおけば、いつでも冷たい状態をキープできます。

もちろん、自宅から冷たい飲料を入れて持ち歩いてもいいが、足りなくなることもあるので、氷は入れておくと便利です。

私ももっぱら氷を入れて日課の散歩に出ています。

熱中症予防行動」では、水分は1日当たり1.2リットルを目安に、のどが渇く前にこまめにとること、大量に汗をかいたときは塩分も補給することが勧められている。

しかし、これもあくまで目安であり、その人の年齢や体格、腎機能の状態などによって必要な水分摂取量は違ってきます。高血圧や心不全といった持病で水分や塩分の摂取に制限がある人は、夏に急に水分や塩分をとるようになることで、症状が悪化することもあるので注意が必要です。

 適切な水分摂取量を見極めるためには、目安の水分量をとりながら、尿の色や量、体重や血圧、心拍数の変化を観察することが有効です。腎機能が正常なら、水を飲む量が多過ぎれば尿量が増え、少なければ尿量が減って色も濃くなる。体重が増えれば水分や塩分のとり過ぎ、減れば栄養状態の悪化や脱水気味が考えられます。血圧が高くなれば水分・塩分のとり過ぎですが、心拍数も増えていれば、逆に脱水気味が疑われます。

 こうした判断を自分でするのは難しいが、毎日の変化を記録すれば体調管理に役立ち、受診の際にかかりつけ医に見せれば、評価の指標や生活指導の参考になります。

必要な水分量を摂取するには、意識的に習慣づけることも大切です。

朝・昼・夜と食事をするときには水やお茶を飲むようにし、午前10時や午後3時など、時間を決めて水分を多めにとるようにする。

マスクをしているときにはより一層、こまめに水分補給を心がけることです。

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