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くめちゃんのつぶやき脳 No.230 ◇顔に笑顔こころとおへそに太陽を   よく笑う人ほど早期死亡リスク減?

顔に笑顔心とおへそに太陽を!」これは私がつくった標語で、1996年6月初出版した著書のタイトルでもあります。

人生を幸せに生きる「成脳」をつくる生き方を書きました。

この標語通りに日々実践してきて、これまでに数々の夢を実現してきたまさに「魔法の言葉」でもあるのです。

これを裏付ける論文が発表されていますので紹介します。

山形大学医学部看護学科教授の櫻田香先生らの研究です。

日本人の一般集団では、日常生活の中で笑う頻度が高いほど全死亡率や心血管疾患の発症率が低い可能性があることが明かにされました。

心筋梗塞や脳卒中を減らし、早期死亡リスクを低減するためには、日常生活でもっと笑う機会を持つことが鍵となる可能性があるという。  これまでの研究で、ポジティブな心理的要因は長寿と関連するのに対し、抑うつや不安、心理的苦痛といったネガティブな要因は心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患の発症につながる可能性が示唆されている。

報告では心理的要因のうち「笑い」に着目。

山形県の一般住民を対象に、毎日の生活の中で笑う頻度と死亡率および心血管疾患の発症率との関連について前向き研究を実施した。  対象は、山形県の一般住民を対象とした山形県コホート研究(Yamagata Study)に参加し、健康診断を受けた40歳以上の男女1万7,152人(男性40.8%)。

参加者には、毎日どのくらい笑う機会があるかを尋ね、その頻度で3つの群「週1回以上」「週1回未満~月1回以上」「月1回未満」に分けて比較検討した。  中央値で5.4年の追跡期間中に、257人(1.5%)が死亡し、138人(0.8%)が心血管疾患を発症した。

解析の結果、日ごろほとんど笑わない人では、全死亡率と心血管疾患の発症率が有意に高いことが分かりました(log-rank P<0.01)。  また、年齢や性、高血圧、喫煙や飲酒の習慣で調整した分析の結果、週1回以上笑う人と比べて、笑う頻度が月1回未満の人では死亡リスクが約2倍に高まることが分かったのです。

同様に、週1回以上笑う人と比べて、その頻度が週1回未満~月1回以上の人では心血管疾患の発症リスクは約1.6倍に。

特に男性や飲酒の習慣がある人、糖尿病患者、運動不足の人、配偶者がいない人で笑う頻度が低かったという。

今回の結果を踏まえ、同氏らは「日本人の一般集団では、“笑い”は全死亡や心血管疾患発症の独立したリスク因子である可能性が示された。心血管疾患を減らし、長寿を目指すには、日常生活でもっと笑う機会を持つ工夫が必要かもしれない」と述べている。

コメント

笑顔は「より良い人間関係を構築していく」大事なツールです。

顔の表情は脳の表情でもあります。

明るい笑顔の持ち主の脳は、やはり柔軟でポジティブ思考の脳です。よりよく生きるという脳の本能が現れています。

反対に顔の表情が暗い人はネガティブ思考型の脳で脳の元気度は低くなります。

また脳は視覚情報にすぐにレッテルをはります。

明るい顔の表情の人には好印象を、逆に暗い顔の人には用心します。

より良い人間関係のなかで生きると寿命も延びることは不思議なことではないのです

原著論文はこちら

Sakurada K, et al. J Epidemiol. 2019 Apr 6. [Epub ahead of print]

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