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くめちゃんのつぶやき脳 No.207 ◇認知症予防に「ダンス」と「ゴルフ」  は最強!

年を取っても認知症にはならず、脳も元気なまま一生を終えたいと誰もが思うでしょう。そのためには何が必要でしょうか?

この度、 国立長寿医療研究センターの遠藤英俊先生が、最新研究から認知症予防の高い効果が期待できるのは、社交ダンスとゴルフだとする記事を紹介します。

認知症予防に有酸素運動が効果的であることは知られていますが、いくら認知症予防効果があるからといっても、ただ懸命にやるだけでは、思ったような効果があがらないものです。

できることなら、楽しく体を動かして、ときにはハメを外すことも大切です。

 心の底から笑ったり、胸がときめいたりすれば、神経伝達物質のベータ・エンドルフィンやドーパミン、オキシトシンなどが分泌されて、脳が活性化されていきます。

 そんな視点から、強力な認知症予防法としてダンスとゴルフを上げています。

1996年に公開された『Shall we ダンス?』という映画を覚えていますか? 

もともとは役所広司さん主演の日本映画でしたが、2004年にはアメリカでリチャード・ギア主演の映画『Shall We Dance?』としてリメイクされたので、そちらをご存じの人も多いでしょう。

 そこそこ幸せではあるけれど、人生に物足りなさを感じていた初老の男性が、ダンス教室にいる若い先生を見て、多少よこしまな気持ちになってダンスを習い始めます。それによって、人生に活気を取り戻し、周囲の人たちと積極的に関わっていけるようになる、というストーリーです。

 早い話が、色気を持つことで若さが保てることを、この映画は証明してくれました。まさにこのことが、認知症の予防に役立つポイントだとされてます。

実際に、社交ダンスが認知症予防に効果があるという論文もあります。何もしない人の認知症発症リスクを1とした場合、社交ダンスをしている人のリスクはその4分の1程度。ウォーキングや読書をする人の半分以下で、楽器演奏やボードゲームをする人に比べてもリスクは低くなっています。

では、なぜ社交ダンスにそんな効果があるのでしょうか。

理由は様々考えられます。

 まず、音楽に合わせて体を動かすことで、有酸素運動となります。

そして、心肺機能や下半身の筋力が維持・向上されて、認知症の原因となりうるフレイル(高齢による衰弱)を防ぐことができます。

 また、社交ダンスのステップはある程度複雑なものです。

音楽に合わせたステップを覚えることは、認知機能を鍛えることにほかなりません。

頭を使いながら有酸素運動するというのは、まさに最強と言えます。

 そして何よりも社交ダンスで欠かせないのは、異性との接触です。

男女がホールドすること、つまりスキンシップによって、高齢者にとってもときめきが生まれ、若々しさを保つことができるのです。

 そうしたことに、うまく踊れたときの達成感や、人に見られているという意識が加わり、社交ダンスが認知症予防に大きな効果があるのだと考えられます。

 興味深いことに、重度の認知症の患者さんであっても、ダンスができるのです! 研究では、認知症予備軍である軽度認知障害(MCI)の人に効果があることは分かっていますが、もしかすると、すでに認知症を発症した人に対しても、進行を抑える効果があるかもしれません。

社交ダンスと並んで、お勧めしたいのはゴルフです。

 ゴルフのいい点は、よく歩くことでしょう。コースをまわると、上手な人でも1日に1万歩、あまり上手でない人になると、あちこちにボールが飛んでしまうので、1万5000歩も歩くといわれています。

 普段の生活で、なかなか1万5000歩を歩くことはありません。これだけでも、十分な有酸素運動になります。スイングをすることで上半身の筋肉を鍛え、歩くことで下半身の筋肉が鍛えられるわけです。

 また、ゴルフでは体を動かすだけでなく、頭を使います。スコアをカウントすることはもちろん、風向きやコースのつくりによって、どのように打つかを考えなくてはなりません。

 運動をしながら認知機能を働かせるという面から考えると、ゴルフもまた広い意味でコグニサイズの一種といえるかもしれません。

しかも、ゴルフでは仲間が必要ですし、屋外でするスポーツなので、認知症の大きなリスクである社会活動の低下や引きこもりを防ぐこともできます。

 そして、向上心が必要であるというのも見逃せません。ほかの人に勝ちたい、エージシュート(自分の年齢よりも少ないスコアを出すこと)をしたい、できればホールインワンもしてみたい。こうした向上心が認知症予防に役立つのです。

 確かに、下手なままでいれば、歩数は多くて健康にいいかもしれませんが、だからといって向上したくないという人はいないでしょう。

 ゴルフは、70代までは十分に楽しめるスポーツです。年齢がいったら、ゲートボールやボッチャというのでもいいでしょう。

 ゲートボールは、ご存じのように、5人1チームで行い、ボールをスティックで打ってスコアを競います。ボッチャは、ヨーロッパで重度脳性麻痺者のために考案されたスポーツで、ボールを投げたり転がしたりして、目標にいかに近づけるかを競うものです。

コメント

ダンスももゴルフもしないという方も多いかと思います。大事なことはダンスやゴルフをするかしないかではなく、それらに共通する要素をどのくらい日ごろやっているかということです。

私はダンスもゴルフもやりません。

しかし、楽器演奏は大好き。60代を迎えるころジャズピアノに目覚め今でも週に数時間は必ずピアノを弾いています。譜面を見ながら右手でメロディーラインを、左手はコードを引き、強弱は足のペダルで。さらにリズムやテンポを感じながら。まさに脳内は視覚、聴覚、触覚、運動神経を駆使しながら前頭葉を使うこれも最強の認知症予防になると確信しています。さらに、講座や講演で多くの方々の目にさらされること、特に女性の参加者が多いことから服装に気を使い2時間ほどたったまましゃべり続ける、これも脳の総合力を駆使して使っています。さらに、女性とお話しするのが大好き(爆笑)、これらは私の元気の源であると確信しています。

心の底から笑ったり、胸がときめいたりすればいいわけですから

みなさまもきっと無意識のうちに実行されていると思いますが、

もし見直しが必要と感じた方は参考にされてください。

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