くめちゃんのつぶやき脳 No.200 夏を過ぎると急増!夏バテを乗り切るために③
◇対策2 栄養をしっかり摂るポイントは「香り」と「彩り」
ビタミン、ミネラルをたくさん摂るには、どんなメニューを選んだらいいのだろうか。
ビタミンB1やビタミンCなど、それぞれのビタミンやミネラルの含有量を把握して、不足しないように食べましょう…と言われても、実際のところ難しいですね。
そこで、私たちが心がけたいポイント2つをお勧めします。
まず1つは、香りが強い料理を選ぶこと。
香味野菜(ニンニク、ショウガ、ネギ、シソ、ミョウガ、ニラ、タマネギなど)を使った料理がお勧め。
これらの野菜は、ビタミンやミネラルを豊富に含むものが多いうえに、肉や魚と一緒に調理されることが多いので、たんぱく質も一緒に摂れる。
特有の香りや風味は、食欲も高めてくれるし、胃液の分泌を促す作用もある。
2つ目のポイントは、食卓をカラフルにすること。
例えば、ご飯や麺類のような炭水化物は白っぽく、肉類などのたんぱく質は茶色っぽいものが多いですよね。
1日の食事の中で、赤、黄、緑、茶、白、黒の6色が揃うように食べれば、自然に必要な栄養をバランスよく食べられます。
赤、黄、緑は、野菜に多い。黒い食品は少ないが、ゴマ、キクラゲ、海苔などを少しずつでも食べるといいだろう。
1食ごとに6色を揃えようとする必要はなく、3食で6色がそろっていればいいという気持ちで大丈夫です。
赤や黄色、緑をおかずでまかなえないときは、果物や野菜ジュースで補ってもOKです
野菜には、ビタミンやミネラルのほかに、腸を整えるために重要な食物繊維が豊富に含まれる。
たくさん摂りたいところだが、すべて生野菜でとろうとすると量が多くなりすぎて、とても食べ切れない。
煮物、おひたし、炒めもの、汁ものなど、加熱した野菜料理もいろいろ食べるといいだろう。
対策3 お酒はほどほどに、水分補給とおつまみを忘れずに
夏バテの予防や解消には、お酒の飲み方も重要だ。
「夏はビールだ!」とばかりに、乾いた喉をお酒で潤す人も多いだろう。
お酒には、食欲増進作用がありますし、友人や同僚とのコミュニケーションツールにもなります。飲み過ぎは身体によくありませんが、いいこともたくさんあるので、適量さえ守れば飲むのはOK。
ただし、お酒はあくまで嗜好品です。利尿作用があり、飲めば飲むほど脱水を起こしやすいので、水分としてカウントするのは避けましょう。
ビールを1杯飲んだら、水を2杯飲んで水分を補うくらいに考えましょう。もっとも、水分ばかりを摂ると消化液が薄まって、夏バテの原因になりかねない。
アルコールの吸収を緩やかにするためにも、お酒を飲む前に、何か少しでも食べておくといい。
店に入る前に、牛乳かヨーグルトのようなものを軽く胃に入れておくと、アルコールの吸収が緩やかになります。
飲み始めてからも、できるだけおつまみを一緒に食べるようにしましょう
夏バテ予防のためには、おつまみのチョイスも重要。
お勧めするおつまみの筆頭は、枝豆。
枝豆は注文すればすぐに出てくるので、空腹の状態でお酒を飲まずに済む上に、枝豆のたんぱく質に含まれるメチオニンという成分には、アルコールの解毒作用があります。
枝豆に多く含まれるビタミンB1、ビタミンCにも同様の作用があるので、連携してアルコールから肝臓を守ってくれます。
その他にも、冷や奴やチーズの盛り合わせなど、低カロリーでたんぱく質が多く含まれる食品や、スティックサラダなど野菜がたくさん摂れるものがいい。
鶏の唐揚げなど、こってりしたおつまみもNGではないが、胃に負担をかけるので、ほどほどに。
キャベツなどの添え野菜をしっかり食べるようにしよう。肉類なら、疲労回復に効くビタミンB1を豊富に含む豚肉がお勧めです。