102歳をらくらく生きる脳科学的健康講座No.620
- 竹内久米司
- 2月28日
- 読了時間: 2分
あなたの人生が変わる新栄養素講義
「お酒は肥満の原因になる?」はホント? ウソ?⑤
◇余剰エネルギー9キロカロリーは1gの脂肪になる
前回、飲み会にありがちなコース料理の多くは「塩辛く」「味が濃い」ものが多いために、酒も箸も進みがちで、つい食べ過ぎ、飲み過ぎてしまうと述べました。
つまり、こうした“負のサイクル”を避けるためには、2、3日を1つの単位と考え、その中で食事のリズムとサイクルを整えるように意識するといいでしょう。
私は1日に摂取してほしい食材の頭文字をとって「まごたちはみなにやさしいか」を提唱してきました。
これは1日でとりきるのが理想で工夫次第でそれほど難しくはないのです。
それでも、取り切れないという人には、この2~3日のサイクルをベースにした調整法を考えてみてください。
忙しいビジネスパーソンにとっても、比較的簡単に取り組みやすい。
まずは、自分の体重に一定の“基準”を設け、「毎朝、体重計に乗る習慣を身につける」ことです。
毎朝の計測で設定範囲を超えたら、2~3日間は脂質、糖質は極力控え、野菜と植物性たんぱく質を中心とした食事を心掛ける。
太らずにお酒を飲み続けるためには、“脂肪の貯金”を貯めない習慣を身につけることが欠かせないのです。
私も毎日体重計で計測し記録していますが体重が目標の範囲に収まっているか、増加の傾向にあるか、あるいは減少傾向にあるかをチェックしています。
ベスト体重が維持できていれば食生活に問題はないということになります。

「1kgぐらいの増加なら、まあいいか」と自分を甘やかしていると、それはやがて脂肪という名の負の貯金となってあらわれます。
もしもカラダの中で消費されない9キロカロリーの余剰エネルギーがあったとすれば、それは生理学的に1gの脂肪に変換されることを意味します。
こうした些細なことが日々続けば、大きな蓄積となり、確実に体重は増加します。
そうならないためにも、基準体重を指標にして、カロリーコントロールを心がける必要があるわけです。
話をお酒に戻しますが、お酒が本当に好きで、一生飲み続けたいと思うならば、がんばれるはずです。
体重増加に伴う「尿酸値の悪化」「中性脂肪の増加」「血糖値の上昇」といった生活習慣病へと導かれる“負のスパイラル”を避けるため、そして生涯に渡って酒を楽しみ続けるためにも、左党には「日々の地道な努力」が欠かせないのですよ。(^_-)-☆
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