102歳をらくらく生きる脳科学的健康講座No.615
- 竹内久米司
- 1月24日
- 読了時間: 2分
あなたの人生が変わる新栄養素講義
◇LDLコレステロールは運動をしても下がりません!
前回解説したように、コレステロールは胆汁酸になるくらいしか捨てるところがないのです。
ですから、余ると行き場がないので血液の中にあふれ、血管の壁にたまっていきます。
中性脂肪と違って燃料にはならないのです。
したがって、運動ではLDLコレステロール値は下がらないのです。
ただし、糖質と脂質を材料に肝臓でコレステロールを合成するので、運動でこうした材料を消費すればまったく効果がないとは言えませんが、即効性は期待できないのです。
一方、中性脂肪が高い人やHDLコレステロールが低い人は運動によって着実に効果が出ます。
中性脂肪が減るのは筋肉のエネルギーとして使われるからです。
HDLコレステロールが上がるのは中性脂肪が減るからです。
メカニズムは難しいのでここでは省略しますが、HDLコレステロールと中性脂肪はシーソーのような拮抗関係にあり、HDLコレステロールが減れば中性脂肪が増えるし、HDLが増えれば中性脂肪が減る仕組みになっているのです。
コレステロールと中性脂肪、どちらも同じ脂質ですが「仕事」が違うので「対策」も異なるということ、お分かりいただけたでしょうか。
次回からは、生活習慣ではコレステロール値が改善しない人の対策や、LDLコレステロールや中性脂肪が増えるとどんなことが起きるのかについて解説していく予定です。

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