くめちゃんのつぶやき脳 No.195 ◇日焼けのダメージがひどいのはどんな人?
皮膚のタイプ別日焼け対策
日本人でも、日焼けのダメージを受けやすい色白の人と、受けにくい色黒の人がいます。自分の皮膚のタイプを知るには、体のどの部分を見るといいと思いますか?
(1)顔
(2)手
(3)お尻
正解は、(3)お尻です。
海や山にと、アウトドアが楽しくなる夏。
そこで直面するのが日焼けの悩みです。
同じように屋外で過ごしても、肌が真っ赤になるが、黒くはならずに元に戻る人もいれば、どんどん黒くなる人もいて、人によって焼け方はさまざまです。
日焼けには、サンバーン(sun burn)とサンタン(suntanning)の2種類があります。
日焼けをすると、まず肌が赤くなり、皮膚がやけどを起こした状態(サンバーン)となり、その後、黒くなります(サンタン)。
サンバーンは皮膚の炎症、サンタンは炎症後の色素沈着です。
皮膚のタイプによってサンバーンとサンタンの程度は異なり、色白の人はサンバーンを起こしやすい一方で、色黒の人はサンバーンを起こしにくく、色素が沈着してさらに肌の色が黒くなります(サンタン)。
白色人種(白人)は、メラニンの合成量が少ないため、日に当たると皮膚は容易に赤くなり、黒くならないので常にダメージが大きいのが特徴です。
一方、メラニンの合成量が多い黒色人種(黒人)は、もともと黒いので皮膚にダメージを受けにくいのです。
黄色人種の皮膚色はその中間で、サンバーン後にサンタンを生じます。同じ日本人でも、色白の人は赤くなるサンバーンが強く、色黒の人はあまり赤くならず褐色のサンタンが生じやすいなど、反応に個人差があります。
自分の皮膚タイプを知りたいなら、下着に隠れたお尻の色を見てみるといいでしょう。
お尻が白ければ白人に近く、地黒なら黒人に近い反応を示します。
ふだん日光に当たらないお尻の色が、その人の本来の皮膚のタイプです。顔や手足のように、目に入る“表向き”の色で判断しないでください。
日焼けは一種のやけど。真っ赤になる、腫れる、水ぶくれができるなどの炎症は、体が一生懸命回復しようとするために起こる反応です。
日焼け後のケアは、やけどと同じと考えるとよいでしょう。
屋外にいるうちからヒリヒリし始めたら、「マズいことになる」というサイン。
氷がなければ、ぬれタオルを当てて扇風機に当たるだけでもいいので、まずは冷やすことが第一です。水ぶくれができたら病院を受診しましょう。
皮膚科のクリニックに行くと皮膚に穴をあけて水を出す処置を行います。
ただ、それは皮膚科で行うものなので、安易に自己流で済ませないようにしましょう。
ひどい日焼けの応急処置として、非ステロイド系の痛み止めを飲むこと。
夕方からヒリヒリし始めたら、市販薬のロキソニンやバファリンを飲むといいでしょう。
痛みも炎症も、少しは治まります。
完全ではありませんが、何もしないよりは効果がありますよ。