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くめちゃんのつぶやき脳 No.48 女性の脳卒中リスクを高める要因とは?

女性は男性と比べて脳卒中を発症するリスクが高い。

女性の中でも特にそのリスクが高い人にはどのような特徴があるのだろうか。

米ブリガム・アンド・ウィメンズ病院のKathryn Rexrode氏らは、これまでの研究論文のレビューに基づき女性の脳卒中リスクを高める因子を特定し報告した。  報告によると、米国では脳卒中の年間発症者数は女性が男性を5万5,000人上回る。しかし、女性は男性と比べて脳卒中リスクが高く、死亡率も大幅に高いことはあまり知られていないという。  なぜ女性は男性と比べて脳卒中リスクが高いのか、どのような要因が女性の脳卒中リスクを上昇させているのかを調べるため、女性に特徴的なさまざま因子と脳卒中リスクとの関連について検討した複数の研究データを収集し、分析。

その結果、女性の脳卒中リスクに強く関連する複数の因子が浮かび上がったという。  そのリスク因子とは、「初経が早い(10歳未満)」「閉経が早い(45歳未満)」「デヒドロエピアンドロステロン(DHEAS、男性ホルモンの一種)の分泌量が少ない」「避妊用ピルの使用」「更年期障害に対するホルモン補充療法(経口エストロゲン製剤)」「妊娠中/周産期」「妊娠糖尿病」「妊娠中の高血圧/妊娠高血圧腎症」などだった。  論文では、これらのリスク因子がある女性は珍しくないが、このうち1つあるいは2つ以上の因子があったとしても、実際に脳卒中を発症する女性は極めて少ないとおこと。ただし、医療従事者に対しては「こうしたリスク因子がある女性は注意深く経過を観察すべき」とした上で、「本人にもリスクが高いことを認識してもらい、高血圧リスクを低下させ脳卒中を予防するために健康的な生活習慣を身につけるよう促すことが望ましい」と助言している。

原著論文はこちら

Demel SL, et al. Stroke. 2018 Feb 8. [Epub ahead of print]

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