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くめちゃんのつぶやき脳No.30 高血圧の『真犯人』は塩分でなく脂肪説 最新理論により日本の高血圧治療が一変も

最新理論で判明 高血圧の真犯人は塩分でなく脂肪だった

高血圧対策の筆頭は「減塩」とされている。

高齢者の食卓に薄味のメニューが並び、味わいのなさに「食べる喜び」を失いつつも、「健康のためなら」と我慢を続ける人も少なくないだろう。

これは「血圧は塩分によって上がっている可能性が高い」という過去の研究をもとに「塩分」が目の敵にされてきたからだ。

 だが実際には、味覚を犠牲にして減塩食を続けても、血圧が下がらない人もいる。中には、減塩したのに血圧が上がる人もいる。塩分が原因だったら、この現象は説明がつかない。

 実は、塩分が高血圧をもたらす「真犯人」であるかどうかは、医療関係者の間でいまだ議論が続いている重大なテーマだ。

 そこでいま、新たな理論が注目を集めている。

『脳梗塞・心筋梗塞は予知できる』の著者で、循環器に詳しい真島消化器クリニック院長の真島康雄医師は、「高血圧と塩に直接の関係はありません」と明言する。

高血圧をもたらすのは塩分ではなく、血管に溜まったプラークだと指摘する。

プラークとは脂肪の塊のことで、日本語では『粥腫(じゅくしゅ)』と呼ばれ、その名の通りお粥のようにドロドロしています。

これが溜まって血管の内側が狭くなるから、そこを流れる血液の圧力が高まる。

実にシンプルな理屈です。

塩分よりも、脂肪分や糖分を口にしないことで、血管中にプラークを作らないほうが重要とのこと。

 そもそも高血圧とは、血圧が持続的に上昇した状態を指す。

高血圧自体に自覚症状はないが、放置すると動脈硬化を引き起こし、脳卒中や心臓病など死に至る病につながる怖れがあるといわれている。

 日本高血圧学会が定めた『高血圧治療ガイドライン2014』では、血圧の収縮期(上)が130mmHg以上を正常高値血圧と呼び“高血圧予備軍”として注意を促し、140mmHg以上を高血圧と分類して治療対象とする。

 これまで長い間「塩分過多が高血圧を引き起こす」と信じられてきた。

“塩分犯人説”に基づいて、前出のガイドラインは塩分摂取量「1日6グラム未満」を推奨する。厚労省の『日本人の食事摂取基準』(2015年)はやや基準を緩めて1日の理想的な食塩摂取量を男性8グラム、女性7グラムと定めている。

 こうした状況で、「高血圧の原因は塩分ではなく、脂肪である」という理論は、日本の高血圧治療を一変させる可能性がある。

実際、脂肪と高血圧の関連を指摘するのは、真島医師だけではない。世界中で研究が行なわれている。

 日本人男性4001人を追跡した国立健康・栄養研究所の調査では、4年間で662人が高血圧になったとの結果が出た。

その原因を調べたところ、BMI(※注/体重〈キログラム÷身長〈メートル〉÷身長〈メートル〉)の数値が22(普通体重)以上の患者は、18.5(やせぎみ)未満に比べて高血圧を発症するリスクは2倍になり、27(肥満ぎみ)以上では3倍近くになった。

 また、4年間で体重が2キロ以上増加した人は、体重変化が2キロ以内の人と比べて、高血圧になるリスクが約1.2倍増加した。

これは、過食気味になり体重が増したことで血管中のプラークが増え、血管を圧迫し高血圧を引き起こしたと考えられる。

 米国でも、肥満度の高い人は肥満でない人よりおよそ3倍も高血圧になるリスクが高くなったという研究結果がある。

太ると血圧が高くなる」ことは、当たり前に思えるかもしれないが、実はそこに大きな意味がある。

これまでの定説では塩分が血圧を上げるとされました。

しかし、あくまで一時的な効果であり、病気としての『持続的な高血圧』を起こすとは考えにくいと云われ始めています。

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