102歳をらくらく生きる脳科学的健康講座No.697
- 2 日前
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命を奪う“隠れ脱水”──酷暑は静かに脳を狙ってくる⑤
◇たかが脱水、されど命取り――体の水不足が招く7つの危険
ここまで、脱水症と熱中症の関係を見てきた。
しかし、脱水症が関係する病気はそれだけではない。 体の水分が不足すると、血液がドロドロになり、血栓ができやすくなる。
その結果、脳梗塞や心筋梗塞といった命に直結する病気を引き起こすことがあるのだ。
脳卒中は冬に多いと思われがちだが、実は脳梗塞は夏に発症することが多い。 暑さによる脱水が、血管を詰まらせる引き金になるからだ。
谷口先生ははこう警告する。
「尿路結石、尿路感染症、膀胱炎、痛風、腎盂腎炎なども脱水がきっかけになります。 糖尿病や腎臓病の持病がある人は特に、水分バランスが崩れやすいので注意が必要です。 こまめな水分補給を心がけましょう。」
夏になると、脱水によって尿酸値が上がり、痛風発作を起こす人も少なくない。 暑さや飲酒による水分不足、果糖を多く含む清涼飲料水の摂取が重なることで、 尿酸値が上がりやすい環境が整ってしまうのだ。
「たかが脱水」と軽く考えるのは危険だ。
脱水症は、命を脅かす病気や激痛を伴う疾患の原因にもなる。 持病のある人はもちろん、健康な人でも油断は禁物だ。
逃されがちな“隠れ脱水”
夏場の体調不良――だるい、疲れる、気分が悪い。 そんな症状の裏に、脱水症が潜んでいることがある。 「疲れかな」「風邪かな」と見過ごしてしまう人が多いが、 実は水分不足が原因かもしれない。
谷口先生はこうアドバイスする。
「経口補水液を試しに飲んでみるのも一つの方法です。 水・塩分・糖分が小腸で吸収されやすい割合で配合されているため、 水分が素早く体に吸収され、脱水症を改善してくれます。 飲んで症状が軽くなれば、脱水が原因だった可能性が高いでしょう。」
命を守るために
熱中症だけでなく、夏に増えるさまざまな病気の裏には脱水症が潜んでいる。 「水を飲む」という小さな習慣が、命を守る大きな力になる。 この夏は、体の声に耳を傾けて――こまめな水分補給を忘れずに。
◇熱中症は“生活のクセ”から始まる まずは自分の毎日を疑おう
脱水症や熱中症は、炎天下での作業やスポーツだけが原因ではない。 実は、ふだんの生活習慣そのものが、脱水リスクを高めていることがある。 そこで、まずは自分の毎日を振り返るためのチェックリストを用意した。 1つでも当てはまるなら、知らぬ間に脱水症・熱中症の危険を抱えている可能性がある。
脱水症・熱中症リスク チェックリスト
いつも寝不足気味だ
食間に水分をほとんど補給していない
毎日お酒を飲む習慣がある
朝食を抜くことが多い
エアコンの効いた部屋に長時間いて、汗をかく機会が少ない
運動習慣がない

思い当たる人は多いはず
忙しくて朝食を抜きがちな人。 普段は涼しいオフィスで過ごしているのに、接待でゴルフに行くと急に汗をかく人。 そして、夏は暑気払い、ビアガーデン、バーベキューなど、 お酒を飲む機会が一気に増える季節でもある。
「リスクがあると言われても、夏はやっぱり飲みたい!」 そんな声が聞こえてきそうだ。
次回から、 脱水症・熱中症を防ぎながらお酒を楽しむ方法、 運動時や日常生活での予防ポイント といった、実践的な対策を詳しく紹介する。
夏を安全に楽しむために――まずは生活習慣の見直しから始めよう










































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