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102歳をらくらく生きる脳科学的健康講座No.696

  • 8月22日
  • 読了時間: 2分

命を奪う“隠れ脱水”──酷暑は静かに脳を狙ってくる④

◇熱中症は“体質”から始まる──寝不足・空腹・加齢が招く危険なスイッチ


熱中症は重症化すると、後遺症が長く残ることが少なくない。だからこそ、知らぬ間に“脱水 → 熱中症”へと転がり落ちないための注意が欠かせない。では、特に油断してはいけない人とは誰なのか。


●高齢者は「体の水タンク」が少ない

谷口氏はまず、高齢者のリスクを強調する。

成人の体は約60%が水分だが、高齢者では約50%まで減る。 その背景には、水分を蓄える筋肉量の低下がある。さらに、

喉の渇きに気づきにくい


食事量が減り、水分摂取も減る

温度を感じる皮膚のセンサーが鈍り、暑さを感じにくい といった加齢の変化が重なり、冷房を使わず熱中症になるケースが増えている。


●女性と子どもも「水分保持力」が弱い

女性は男性より筋肉量が少ないため、体に蓄えられる水分量が少なく、熱中症リスクが高い。 子どもは体温調節機能が未熟で、地面に近い場所で活動するため熱の影響を受けやすい。体に十分な水分を蓄えられないことも、熱中症を招きやすい理由だ。


●寝不足・空腹は“自律神経のブレーキ”を壊す

寝不足の人、空腹の人も要注意だ。

寝不足では疲労が蓄積し、交感神経と副交感神経のバランスが崩れる。 体温調節はこの自律神経が司令塔となって働くため、バランスが乱れると、

汗をかく

皮膚の血管を広げて熱を逃がす といった反応が鈍くなる。

空腹状態では、食事1食分に含まれる約500mLの水分を摂っていないため、すでに軽度の脱水状態にある。

更年期の女性は女性ホルモンの低下で自律神経が乱れやすく、熱中症リスクがさらに高まる。


●「熱中症になりやすい遺伝子」が存在する

近年、熱中症になりやすい体質が遺伝子レベルで存在することも分かってきた。

エネルギー代謝に必要な酵素を作る CPT2遺伝子に変異がある人は、 40度以上の高体温で意識障害・けいれん・多臓器不全のリスクが高まる。 日本人の1~2割がこの変異を持つとされ、熱中症だけでなくインフルエンザなど高熱を伴う病気でも重症化しやすい。


谷口先生はこう語る。 「過去に高熱で重症化したり、繰り返し熱中症になったりする人は、遺伝子検査を受けることをお勧めします。体質を知ることで、予防を人一倍徹底でき、リスクを回避できます」と。



 
 
 

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​代表 薬学博士 竹内 久米司

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