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102歳をらくらく生きる脳科学的健康講座No.669

  • 23 時間前
  • 読了時間: 3分

目についた論文から紹介です


◇女性は“特定の糖”をとり過ぎると認知症リスクが上昇する可能性:英国17万人データの大規模分析( J Prev Alzheimers Dis. 2025 Nov; 12(9): 100311. )


英国の大規模研究(UK Biobank 2006年から2010年にかけて英国で37~73歳の50万人以上の参加者からデータを収集し、現在も進行中の大規模なコホート研究。 )に参加した約17万人のデータを分析した結果、特定の種類の糖類を多く摂取している女性では、認知症の発症リスクが高まる可能性が示されました。


糖類の過剰摂取は、心血管疾患や代謝異常、慢性炎症などと関連することが知られていますが、

**「どの種類の糖がリスクと関係するのか」**については、これまで十分に検討されていませんでした。


この研究では、参加者が24時間思い出し法で回答した食事データをもとに、

•   遊離糖(食品に添加された単糖類(ブドウ糖、果糖)と二糖類(ショ糖)および蜂蜜、果汁中に天然       に存在しているもの。 )

•   果糖

•   ブドウ糖

•   ショ糖

•   麦芽糖

•   乳糖

•   その他の糖類


といった糖のサブタイプごとの摂取量を算出。摂取量の少ない順に3つのグループに分け、

認知症発症との関連を調べました。


さらに、結果に影響し得る要因(年齢、性別、BMI、学歴、喫煙・飲酒習慣、運動量、既往歴など)も調整したうえで解析が行われています。


◇女性は糖類のとり過ぎで認知症リスクが約1.5倍に:糖の種類別でもリスク上昇が明確


英国の大規模データを用いた分析では、糖類の摂取量が多い女性ほど認知症の発症リスクが高いことが示されました。


研究では、年齢・生活習慣・既往歴などの影響を調整したうえで、糖類の摂取量が最も多いグループ(最高三分位)と最も少ないグループ(参照群)を比較しています。


🔍 全体の結果

•   総糖類摂取量が多い人:リスク1.292倍

•   遊離糖:1.254倍

•   ショ糖:1.291倍

•   *非乳外因性糖類:1.321倍

(*牛乳および乳製品に含まれる乳糖を除く、食品の細胞外に存在する糖類を指します。英国では、あらゆる糖類を内因性の糖類(細胞内に存在する)と外因性の糖類(細胞外に存在する)に分け、外因性の糖類はさらに乳糖と非乳外因性糖類に分けています。 )

いずれも有意にリスクが高いという結果でした。


👩 女性に限ると、さらにリスクが上昇

性別で分けて分析すると、女性ではリスク上昇がより顕著でした。

•   総糖類摂取量:1.516倍

•   遊離糖:1.410倍

•   ブドウ糖:1.341倍

•   ショ糖:1.485倍

•   非乳外因性糖類:1.494倍


一方、男性ではこれらの関連は有意ではありませんでした。


🧭 研究が示すこと

この結果は、女性に対する食事介入(特に糖類の種類と量の見直し)が認知症予防に役立つ可能性を示唆しています。


研究者は、今後は「糖類と認知症リスクをつなぐ生物学的メカニズム」を解明する研究が必要だと述べています。



 
 
 

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​代表 薬学博士 竹内 久米司

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