102歳をらくらく生きる脳科学的健康講座No.439
◇空腹時血糖値が高い、体の中で起きていることとは?④
このインスリン、どこで作られているかというと、膵臓の中のβ(ベータ)細胞で作られています。
体の中に入ってくる糖が通常の量であれば問題ありません。
しかし、甘い物やジュース、アルコールなどを一度にたくさん食べ続けると、血液中に増えた糖を処理するためどんどんインスリンを分泌しなければいけなくなります。
そうすると結果的にインスリンを増産し続けていたβ細胞が疲弊し、やがてインスリンが出せなくなってきます。
ブラック企業と同じで、膵臓を酷使し続けた結果ということです。
また、筋肉を使わないこともβ細胞の疲弊につながります。
筋肉は糖を燃やすことで動くので、運動すると糖が使われます。
逆に筋肉を動かさないと糖が血中にだぶつきます。
するとその糖を処理するため大量のインスリンが必要になり、やがてβ細胞が疲れてインスリンを十分に分泌できなくなるのです。
その結果、血糖が上がりやすくなります。
つまり、生涯にわたってずーっと好きな物を食べ続けたい、好物のおいしい物を食べ続けたいと思ったら、膵臓にインスリンを生涯出し続けてもらう必要があるということです。
つまり、一生、好きな物を食べ続けるためにすべきこととはなにか?
それは、β細胞を傷めつけるようなことはしないほうがいい、ということにつきます。
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