くめちゃんのつぶやき脳No.432
102歳をらくらく生きる脳科学的健康講座
◇クラシック音楽は胎教にいいって本当?
メディアやネットなどで流されている数多くの健康情報と同じように、脳に関する情報も科学的事実から噂やデマまで玉石混交です。
何が真実で、何がウソなのかなんとも悩ましいところです。
そこで今回は、そうした状の中で不代表的な例を、脳科学者クリステン・ウィルミア、サラ・トーランド著「脳のメンテナンス大全」の中から紹介します。
まず、人間は脳の10%しか使っていないというのはウソです。
それどころか休息中や睡眠中でも、脳を100%使っています。
実際、睡眠中の脳は実に活発で、昼間に溜まった老廃物を除去するなど、重要な仕事をこなしているのです。
かつて私が受講していた講座で講師の方が、同じようなことを述べていましたので、休憩時間に
他の受講生のいないところで間違いで旨をお伝えしたことがあります。
能力開発系の講座ではこのような話が分かりやすすいので引用されたいるようです。
また、人類は地球上で最も大きな脳を持っているというのも間違いです。
最大の脳を持つのはマッコウクジラ(ハーマン・メルヴィルの小説『白鯨』に登場するクジラ)で、脳の容積は人間の脳の5倍もあります。
大きな脳のおかげでマッコウクジラは大半の哺乳類より頭がいいとされています。
コミュニケーション能力が非常に優れていることが数々の研究によって明らかになっている。
マッコウクジラは研究対象とするには大きすぎるが、同じクジラ目のイルカは、訓練すれば鏡を見て自己認識できるほか、海中の機雷や海で行方不明になった兵士を探すこともできる。
子どもを持つ人は、わが子にクラシック音楽を聴かせて育てると、幼稚園のクラスで一番賢い子どもになる、という話を聞いたことがありませんか。
しかし、ベートーベンを聴いて育った赤ちゃんには残念なお知らせがあります。
胎教に良いと謳(うた)うCDは大量に売られていますが、クラシック音楽を聴かせても、胎児のIQは高くはなりません。
幼児の時からピアノや弦楽器など実際に体や手や頭を使う習い事なので脳の神経網の発達が促進されることは認められています。
音楽はただ聞くよりも楽器演奏の方が効果性があります。
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