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くめちゃんのつぶやき脳No.419

102歳をらくらく生きる脳科学的健康講座

◇LDLコレステロールは運動をしても下がらない


前回、野菜に含まれる食物繊維にはコレステロールを下げる作用があると説明しました。


すなわち、コレステロールから作られた胆汁酸は腸の中に分泌され、消化活動に使われるので、食物繊維をたくさんとっていると、その胆汁酸を巻き取って便に出してくれると。


 しかし、食物繊維の摂取量が少ないと胆汁酸は腸の中に残り、血液の中に再吸収されてしまいます。

コレステロールの唯一の出口が腸なのに、そこで再吸収されると血液の中をぐるぐる回っているだけで出ていかなくなり。

その結果、LDLコレステロールが高くなると説明しました。


つまり、コレステロールは胆汁酸になるくらいしか捨てるところがないので、余ると血液の中にあふれ、血管の壁にたまっていきます。


中性脂肪と違って燃料にはならないので、運動ではLDLコレステロール値は下がりません。


ただ、糖質と脂質を材料に肝臓でコレステロールを合成するので、運動でこうした材料を消費すればまったく効果がないとは言えませんが、即効性は期待できないのです。


 一方、中性脂肪が高い人やHDLコレステロールが低い人は運動によって着実に効果が出ます。


中性脂肪が減るのは筋肉のエネルギーとして使われるから。

HDLコレステロールが上がるのは中性脂肪が減るからです。

メカニズムは難しいのでここでは省略しますが、HDLコレステロールと中性脂肪はシーソーのような拮抗関係にあり、HDLコレステロールが減れば中性脂肪が増えるし、HDLが増えれば中性脂肪が減る仕組みになっているのです。



コレステロールと中性脂肪、どちらも同じ脂質ですが「仕事」が違うので「対策」も異なるということが理解できましたか。




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