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くめちゃんのつぶやき脳No.406

◇脳と腸の意外な関係 腸内細菌が認知症に影響する?②

「現代的日本食」を好む人は、認知症になりにくい?


「日本食と認知症」「日本食と腸内細菌」については、これまで東北大学などで研究されてきたが、佐治先生らはこれらをまとめ、日本食と腸内細菌・認知症との関係についての解析を行ったという。


•伝統的日本食スコア… 米飯、味噌、魚介類、緑黄色野菜、海藻類、漬物、緑茶が多いと、それぞれプラス1点、牛肉豚肉、コーヒーはマイナス1点とする。


•現代的日本食スコア… 伝統的日本食スコアに加えて、大豆類、果物類、キノコ類が多いと、それぞれプラス1点とする。


•コーヒーを含む現代的日本食スコア… 現代的日本食スコアのコーヒーをマイナスではなくプラス1点とする。


解析の結果、認知機能がよい患者さんは、魚介類、キノコ類、大豆類、コーヒーを摂取する割合が多かった。


また、「現代的日本食スコア」が低いと認知症の人が多く、高いと認知症の人の割合は少なかった。


「現代的日本食スコア」と「コーヒーを含む現代的日本食スコア」が高いと、認知症の割合が低かったという結果も出たという。


 海外の研究でも、MIND食*2やDASH食*3という健康によい食事をとっている人は、血液脳関門*4が保たれるという報告がある。


また、国内の研究では、魚油(DHA)を多くとる人は認知機能低下のリスクが低く、豆類を多くとる女性は10年後の認知症発症リスクが下がるといった報告がある。


*2 地中海食とDASH食を組み合わせた食事法。

*3 アメリカで高血圧改善のために推奨されている、飽和脂肪酸とコレステロールを抑えてミネラル、食物繊維、

 タンパク質を多くとる食事法。 *4 血液から脳組織への物質の移行を制限する仕組みのこと。






食事や健康に関する情報は、厚生労働省のe-ヘルスネットや農林水産省の「日本型食生活」のススメといったサイトに紹介されています。


しかし、あまり知られていないようで、もったいないです。



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