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くめちゃんのつぶやき脳No.294 ◇クイズで学ぶ「中性脂肪」

怖い病気につながる中性脂肪! 減らすために知っておくべきことは?

【問題】健康診断の結果で異常値になっている人が多い「中性脂肪」。中性脂肪は食べ過ぎや、運動不足で高くなることが知られていますが、誤解されていることも少なくありません。中性脂肪に関する次の記述のうち、間違っているものはどれでしょうか

一つお選びください。

オンラインクラブ会員のみなさまには簡単な問題かもしれませんね(^_-)-☆

どれが間違った記述でしょうか?

•(1)中性脂肪の値が高くなると動脈硬化が進む

[endif]

•(2)中性脂肪の値が高くなると血管の壁に中性脂肪がこびりつく

[endif]

•(3)中性脂肪が多いと善玉コレステロールが減る

[endif]

•(4)中性脂肪が極端に増えると、激痛を伴う「急性膵炎」の

リスクが高まる

[endif]

[endif]

正解は文末に記載

中性脂肪は健康診断でもおなじみの項目ですね。

会員の中にも、健康診断の結果を見て、「また中性脂肪が引っかかった」とぼやく人は少なからずいるでは。

血液中の中性脂肪が150mg/dLを超えると、脂質異常症の1つ、「高中性脂肪血症(高トリグリセライド血症)」と見なされます。

中性脂肪が上がると、動脈硬化が進み、心筋梗塞などを起こしやすくなります。

脂質異常症はサイレントキラーと呼ばれる通り、異常値になっても症状はありません。痛くもかゆくもないからと放置しておくと、突然死に至ることもあります。

さらに、中性脂肪値が非常に高くなると急性膵炎のリスクも高まります。

 中性脂肪の値は、食事に加えて、お酒や甘いものの過剰摂取、運動不足のせいで高くなる傾向があることが知られていますが、実は誤解も少なくありません。

その1つが、「中性脂肪が増えると、血管の壁にこびりついて血管を塞ぐ」というものです。

確かに、中性脂肪が増えると、フライパンに油がこびりつくように、血管の内壁にこびりつくのでは…と思いがちです。しかし、それは誤解です。

中性脂肪は血管にたまると思っている人が多いのですが、それは間違いです。血管にこびりついて動脈硬化の直接の原因になるのはコレステロールであって、中性脂肪ではありません

 コレステロールと同じ脂質の仲間であっても、中性脂肪は血管壁にこびりつきません。血管の内壁にできるプラーク(粥腫)のもとになるのはコレステロールです。

 では、中性脂肪の値が高くなっても動脈硬化を起こさないかというと、そうではありません。

中性脂肪の数値が上がると動脈硬化が進み、心筋梗塞を起こしやすくなることは、数々の研究から明らかになっています(図)。

中性脂肪は体内で燃えたり、皮下脂肪・内臓脂肪に蓄積されたりするので、動脈壁にたまることはありません。

しかし、中性脂肪は、動脈硬化の主犯である超悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールを減らすように働く性質があります。

つまり、中性脂肪は間接的に動脈硬化を進め、心筋梗塞の発症リスクを高めるのです。中性脂肪は、コレステロールの「共犯者」といってもいいのです。

高中性脂肪血症は、動脈硬化を進行させ、脂肪肝や急性膵炎のリスクを高めてしまう、放置してはならない要素です。

何とか、中性脂肪を減らし、あらゆる病気の芽を摘みたいところです。

中性脂肪を下げるなんて、相当強い意志や努力が必要では…とひるんでしまう人もいるかもしれませんが、それは逆なのです。

むしろ、中性脂肪は下げやすいのが特徴です。

同じ脂質の仲間でも、コレステロールは体の中で分解できないため、下げるのはなかなか難しいところがありますが、中性脂肪はその反対です。

中性脂肪は体内で分解されてエネルギー源となります。

努力すればきちんとコントロールできるのです。

 中性脂肪を減らすうえで、対策の両輪となるのが運動と食事です。

もちろん両方とも重要ですが、まず運動から取り組むことをおすすめします。

中性脂肪に最も効くのはウォーキングなどの有酸素運動です。

理想は、有酸素運動と、筋トレ、ストレッチの3タイプの運動を組み合わせること。

「継続」することを第1に、無理せず長く続けていきましょう。

正解(間違っている記述)は、(2)中性脂肪が高くなると血管の壁に中性脂肪がこびりつくです。

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