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くめちゃんのつぶやき脳 No.189 ◇肉の摂取頻度が認知症リスクと関連

これまで、食物摂取と認知症リスクとの関連は、初発症状バイアス(逆因果関係)の可能性を考慮して研究されていなかった。

*初発症状バイアスとは

疾患の初期症状のために要因に暴露され、そのために要因と疾患との関係が誤って検出されること 例えば、胎児に何らかの異常があるゆえに不正出血が起こり、これに対して対照療法的にホルモン投与が行われた場合、ホルモンと奇形との関連において、ホルモンが奇形を生じたと結論するような誤り

フランス・モンペリエ大学のLaure Ngabirano氏らは、肉、魚、果物、野菜の摂取頻度と認知症やアルツハイマー病(AD)の長期リスクとの関係について、初発症状バイアスを考慮して検討を行った。  12年間に2~4年ごとのフォローアップを行ったThree-city studyより、65歳以上のボランティア5,934例のデータを分析した。

食物摂取は、簡潔な食物摂取頻度アンケートを用いて評価した。

各フォローアップ時に、認知症症状の有無を調査した。

初発症状バイアスリスクを制限するため、データの組み入れから最初の4年間に発生したすべての認知症症例を分析から除外した。

社会人口統計、生活様式、健康要因で調整した後、Cox比例ハザードモデルを用いて分析を行った。  主な結果は以下のとおり。

・平均フォローアップ期間は、9.8年であった。

・フォローアップ期間中の認知症発症者数は、662例であった

(AD発症者数466例を含む)。

・調整後、肉の摂取が少ないこと(1回以下/週)だけが、通常の摂取(4回以上/週)と比較し、認知症(HR:1.58、95%CI:1.17~2.14) およびAD(HR:1.67、95%CI:1.18~2.37)のリスク増加と関連が 認められた。

・魚、果物、野菜の摂取と認知症またはADリスクとの間に関連性は

認められなかった。  著者らは「肉の摂取がかなり少ないと、認知症やADの長期リスクを増大させることが示唆された。これまでの研究からの知見は、初発症状バイアスが影響を及ぼした可能性がある」としている。

コメント

お肉の食べ過ぎ,赤身の肉(ウシ、ブタ)や加工肉(ハム、ソーセージ、ハンバーグ)の過剰摂取が大腸がんの原因になることは周知のとおり。

ただ、食べなさ過ぎても認知所のリスクが高くなるという今回の報告はにわかに信じがたいところもあります。

肉は全く食べないという人は、認知症になりやすいのか??

そういう証明はされていないと思います。

要は生きていくうえで必要な食材は偏らず、食べ過ぎずという当たり前の原則を示しているようですね。「過ぎたるは及ばざるがごとし」ですね。

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