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くめちゃんのつぶやき脳 No.174 ◇食塩摂取と肥満の関連~日本と中国・  英国・米国

食塩摂取と肥満との関連についてのちょっと気になる論文の紹介です

食塩摂取が過体重や肥満の独立した危険因子である可能性が、いくつかの研究で報告されている。

しかし以前の研究では、1日食塩摂取量を推定するために24時間蓄尿ではなく単回尿や食事思い出し法を用いていること、単一国や単施設のみの集団でのサンプルといった限界があった。

今回、中国・西安交通大学のLong Zhouらは、International Study of Macro-/Micro-nutrients and Blood Pressure(INTERMAP研究)のデータから、日本、中国、英国、米国における、2回の24時間蓄尿で推定した食塩摂取量とBMI(kg/m2)および過体重/肥満の有病率の関係を調査した。

その結果、日本、中国、英国、米国のすべてで、食塩摂取量がBMIおよび過体重/肥満の有病率と関連することが明らかにされた。  本研究は、日本(1,145人)、中国(839人)、英国(501人)、米国(2,195人)における40~59歳の男女4,680人の横断研究のデータを用いた。食塩摂取量とBMIの関連と、食塩摂取量が1日当たり1g多い場合の過体重/肥満の関係を統計的にしらべた。

 主な結果は以下のとおり。 ・エネルギー摂取量を含む潜在的な交絡因子を調整した場合、

食塩摂取量が1日当たり1g多いとBMIは日本、中国、英国、米国の いづれでも高かった。

・食塩摂取量が1日当たり1g多いと、過体重/肥満のオッズは日本で 21%、中国で4%、英国で29%、米国で24%高く、すべて有意であ った。

原著論文はこちら

Zhou L, et al. Am J Clin Nutr. 2019 May 21. [Epub ahead of print]

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