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くめちゃんのつぶやき脳 No.154 ◇超加工食品の摂取が死亡率上昇に関連!

超加工食品の摂取量が多い人における死亡リスク増加を示唆するフランスの研究報告がありました。

フランスの大規模コホートである前向き研究から得られた結果は、食事における超加工食品の割合の増加が全死亡リスクの増加と関連することを、われわれの知る限り初めて示唆するものであると、 Sorbonne Paris CiteのLaura Schnabelらは記している。

超加工食品には、袋入りスナック菓子、甘いソフトドリンク、パン、砂糖菓子、調理済み食品、加工肉のような、大量生産されたすぐに飲食できる食品が含まれる。

そのような食品はたいてい“エンプティカロリー”を含み、高カロリーで栄養価はほとんどない

また食物繊維量が少なく、炭水化物、飽和脂肪酸、塩分の量が多い

著者らによると、超加工食品には、発がん性物質などを含む、健康を害する可能性がある食品添加物や汚染物質が通常含まれている。

価格が安く、準備が容易で腐敗しにくいことから、人々はしばしば超加工食品を選択する。

また超加工食品は多く流通しており、スーパーマーケットで多くの場合、目立つように陳列されている。

しかし、そのような利便性には代償があるかもしれない。

超加工食品と、脂質異常症、肥満、高血圧、がんを含む慢性疾患のリスクの増加を関連付けるエビデンスが蓄積されている。

しかし、その関連が死亡リスク増加につながるかどうかについての研究は、過去に実施されていない。

それゆえ、研究者らは、全国的な栄養学的ウェブベース試験であるFrench NutriNet-Sante Study(2009年5月に開始し、現在も進行中)を用いて観察研究を実施。

45歳以上の成人4万4,551人を対象とし、追跡期間は2017年12月15日までだった。参加者のうち73.1%が女性、平均年齢は57歳であった。

研究者らは、連続した3回のウェブベースの24時間思い出し法による質問表を用いて、6ヵ月ごとに回答された食品摂取に関する情報を収集した。

質問票では、朝食、昼食、夕食、間食時に通常摂取する食品について質問した。

また質問票には、参加者らが1回分の分量を自己申告する際の証拠となる写真も提供された。

参加者は、摂取食品の総重量のうち14.4%(平均値)を超加工食品が占めていると回答した。

言い換えると、超加工食品は1日の総摂取カロリーの29.1%を占めていた。

7年間の試験期間中に、602人の参加者が死亡した(試験集団の1.4%)。

超加工食品の食事に占める割合が10%増加するごとに、全死因死亡リスクは14%増加した(10%増加ごとのハザード比[HR]:1.14、95%信頼区間[CI]:1.04~1.27、p=0.008)。

注目すべき点として、本解析は結果に影響しうる多くの潜在的交絡因子(性別、年齢、月収、教育レベル、婚姻状況、居住地[都会または地方]、身体活動レベル、喫煙状況、アルコール摂取量、エネルギー摂取量、第一度近親者のがん/心血管疾患既往歴、24時間思い出し法回答数、質問票に回答した季節、食事の全体的な栄養品質を含む)で調整されていることが挙げられる。

著者らは、全体的に健康的な食事(フランス国家推奨アドヒアランスから推定)は、調整が超加工食品と死亡との関連を弱めたものの、この関連を取り除かなかったことを強調している。

このことは、全体的に健康的な食事がこの関連において役割を果たしているかもしれないが、ほかの因子もまた関連している可能性があることを示唆している。

著者らはさらに、超加工食品の食品添加物や塩分量および糖分量の多さ、食物繊維量の少なさが、慢性疾患のリスク増加に寄与しうると説明している。

それらが次に、本試験で認められた死亡リスク増加に最終的につながる可能性がある。

「今回の結果を異なる集団において確認するため、そして、栄養学的な特徴と加工プロセスに関連する特性の両方を含む超加工食品の健康に及ぼすさまざまなメカニズムを解明するため、さらなる研究が必要である」と著者らは記している。

著者らは、本研究が有するいくつかの限界について言及している。

注目すべき点として、本試験への参加は自由意志によるものであり、一般集団よりも健康を意識している人が参加している可能性が挙げられる。

もしそうであるならば、超加工食品と死亡との関連が、本結果で過小評価されている可能性がある。

また、数十年かけて進行する慢性疾患に起因する一部の死亡を捉えるには、追跡期間が短すぎた可能性もある。

それでもやはり著者らは、「超加工食品の摂取量は過去数十年間で大幅に増加しており、非感染性疾患による死亡という負荷を増加させている可能性がある」と結論付けている。

JAMA Intern Med. Published online February 11, 2019. Abstract

Medscape Medical News © 2019

 
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