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くめちゃんのつぶやき脳 No.140 ◇「人は血管とともに老いる」

これは医学界で長く定説とされてきたウィリアム・オスラー博士のことば。

近年、ランニングやマラソン、水泳選手などの血管が一般の人より柔らかいことが明らかになってきてきた。

また、昔から日本でも65歳を超えても元気で海で働く海女さんが多いことが知られているが、このほど国立研究開発法人・産業技術総合研究所などのチームが、海女歴平均38年の115人の血管年齢を調査

その結果、血管年齢が実年齢より平均11歳若いことが判明。

中には65歳でも血管年齢は19歳というスーパー海女さんも存在したという。

血管年齢の測定は、血管を伝わっていく心臓の拍動のスピードを数値化して年齢ごとに当てはめて算出する。

拍動が伝わるスピードは血管が固いほど速くなる。

血管年齢が実年齢より高いと、動脈硬化の進行が疑われ、脳卒中や心筋梗塞などの発症リスクが高くなる。

つまり血管年齢の若さは、健康のバロメーターともいわれる所以。

では、一般の人はどうなのか。どのような運動をどれくらいやれば血管を柔らかくできるのか知りたいところ。

筑波大学でスポーツ医学を研究する前田清司教授らは、学内で陸上競技部に所属する学生と、運動習慣のない学生とで、動脈の硬さを比較した結果、やはり運動選手の動脈が柔らかかったとのこと。

さらに、一般学生に運動してもらい、血管の硬さに変化が生じるか調べたところ、学生10人が、1日1時間の自転車こぎを2か月間続けたところ、運動開始前より動脈が柔らくなった。

このことから中高年にも試したところ、同じような結果が得られている。

教授は、「血管は運動によって若返らせるkことができる」と語っている。

運動が血管に及ぼす影響については、国内外で研究が盛んで、運動して血管が柔らくなるメカニズムも明らかになってきている。

運動をすると血液のめぐりが良くなり、血管の内側を覆う内皮細胞が血液でこすられる。その刺激で、血管を柔らかくする一酸化窒素*などが放出される。

一酸化窒素窒素と酸素の化合物。有機物が燃える過程で発生する。自動車の排ガスや工場の排煙などに含まれる。光化学スモッグや酸性雨などの原因になる有害物質だが、体内では血管を広げる働きをして、血行を良くする効果を持つ。血圧を下げるなど、治療への応用がきたいされている。

一酸化窒素は鼻腔内の奥の粘膜からも放出されることがわかっている。

両方鼻を指でつまんで、片方だけ指をはなしてゆっくり空気を吸った後、閉じてそのまま5秒ほどキープ、今度は反対側の鼻から吐きだす。これを数回やることで鼻腔内粘膜から放出される一酸化窒素が直接脳内の血管を拡張することも判明している。

これなら、運動習慣のない人でも脳内の血管を柔らかくすることが期待される。

私は仕事の合間に、よくやるようにしています(^_-)-☆

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