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くめちゃんのつぶやき脳 No.53 うつ病は生活習慣病?

肥満や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病を持つ人は、うつ病発症リスクが高いとする研究報告が、このほど国立精神・神経医療研究センター(東京都小平市)より発表された。

研究によれば運動や食事などの生活習慣が、うつ病発症の予防や治療に重要な役割を果たしている可能性を示唆。

研究は2014年9月から2017年2月まで、11,876人を対象にアンケート調査を実施。

このうちうつ病経験のある1,000人と、それ以外の11,000人を比較し、発症リスクを高める要因を分析。

その結果、BMI(体格指数)30以上の肥満や、18.5未満の体重不足、糖尿病や高脂血症の人たちでうつ病リスクが高いという結果になった。

食習慣では間食や夜食をほぼ毎日食べている人ではうつ病発症リスクが高い。

一方で、朝食を毎日摂っている人ではリスクは低かった。

運動面では習慣的に中等度程度の運動を行っている人でもリスクは低かった。

こうした結果から、体重のコントロールや生活習慣を見直し改めることで、病状が改善する可能性があると結論。

うつ病などの精神疾患の治療に対して、これまで日本では食事や栄養学的な視点での アプローチがされてきませんでした。

しかし近年、精神疾患と食生活や栄養摂取に関 する報告が相次いで発表されるようになり、国立精神・神経医療研究センターでも精 神疾患の栄養学的側面に着目した臨床研究が進められてきている。

今回の結果は、うつ病は生活習慣病であることを裏付ける結果となっている。

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