くめちゃんのつぶやき脳 No.50 カロリー過剰が脳を老化させる?
食べる量を減らすと寿命が延びることは疑う余地のないほど動物実験で
繰り返し実証されている。
簡単に言えば食事から摂取するカロリー量を制限することで、脳を含めてからだ全体の老化の進展を遅らせることができるということ。
カロリー過剰に摂取するほど、
老化するのもダメージが蓄積するのも早くなる。
実際に食事量を30~40%減らした低カロリー食を与えられた実験動物は、通常よりも1.3倍から1.5倍長生きする。
低カロリー食を与えられたグループは通常食を与えられたグループと比較して、実年齢は同じでも生物学的年齢では半分ほどしか年を取っていないことが確認されている。
記憶力や脳の様々な機能を含めて、あらゆる面で若いのだ。
こうした違いを生む理由のひとつは、単純にカロリーを処理する量の違いにある。
カロリーを代謝する過程で酸素を燃やす必要があり、そこでフリーラジカルが発生してしまう。
つまり、カロリーの摂取量が多いほど、神経細胞を含めてからだ全体の細胞にダメージを与えるフリーラジカルが多くつくられやすくなるから。
その結果、精神機能も早く衰えやすくなる。
一生を通じて比較的少ない量のカロリーしか燃焼していない動物は、死後に調べてみると細胞がフリーラジカルから受けたダメージが少ない。
また、小食にするとフリーラジカルの生成量を削減できるとともに、抗酸化作用のある酵素の生成量が劇的に高まる。
脳神経細胞を破壊するフリーラジカルを退治してくれる抗酸化力のある酵素のスーパーオキシドジスムターゼやグルタチオンなどの合成量が高まり、より多くの抗酸化物質を脳に供給できるようになるのです。