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アルツハイマー病4つの話題

◇認知症になりやすい職業は

認知症や認知機能障害は、高齢者において有病率の高い疾患です。

そのため、これらに関連する潜在的に修正可能なリスク因子を確認することが重要となります。

認知症のリスク因子として、生涯を通して従事した職業が関連している可能性があるり、スペイン・サラゴサ大学のAna Cristina Gracia Rebled氏らは、高齢者における生涯従事した主な職業と認知症や認知機能障害との関連を分析しています。

その結果は、主に肉体労働に生涯従事している人は、知的な要件の高い職業に従事している人よりも、認知機能障害や認知症のリスクが高いことが示唆された。

原著論文 Gracia Rebled AC, et al. Rev Esp Salud Publica. 2016 Jun 21;90:e1-e15.

◇認知症に進行しやすい体型は

軽度認知障害(MCI)者における認知症やアルツハイマー病(AD)への進行とBMIとの関連について、イタリア・ミラノ大学Luigi Sacco‘病院のIlaria Cova氏らが調査を行っています。

その結果は、BMIが高いと認知症、アルツハイマー病のリスクが低下すること、

低体重では認知症リスクが上昇することが示された。

これは意外な感じがしますね

原著論文 Cova I, et al. Dement Geriatr Cogn Disord. 2016;41:172-180. [Epub ahead of print]

◇アルツハイマー病へ進行しやすい人の特徴は

健忘型軽度認知障害(aMCI)患者における認知症の発症とBMIとの関連について、韓国・延世大学校のByoung Seok Ye氏らは調査した。

その結果は、ベースライン時の低体重がpADDへの進行リスクと関連する一方で、ベースライン時の肥満は同リスクの低下と関連することが明らかになった。

また、ベースライン時のBMIにかかわらず、フォローアップ期間中の

BMIの有意な変化はpADDへの進行リスクの高さと関連することが示唆された。

原著論文 Ye BS, et al. J Alzheimers Dis. 2015 Oct 15. [Epub ahead of print]

◇日本人の認知症リスクに関連する食習慣とは?

これまで、アジア人を対象とした認知症リスクと食事との関係を評価した報告はない。九州大学の小澤 未央氏らは、日本人における食習慣と認知症のリスクに関して潜在的な関連性を調査した。

その結果は、食事パターンは「大豆・大豆製品」、「野菜」、「藻類」、「牛乳・乳製品」の高摂取量および「米」の低摂取量と関連しており、認知症リスク、アルツハイマー病リスク、血管性認知症リスクのいずれも減少した。

原著論文 Ozawa M, et al. Am J Clin Nutr. 2013 Apr 3. [Epub ahead of print]

 

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