102歳をらくらく生きる脳科学的健康講座No.654
- 竹内久米司

- 11 分前
- 読了時間: 3分
認知症予防にも?シニアの脳と筋肉を守る食べ方①
迷ったら「たんぱく質」!シニアの食選び、ここから始めよう
健康的に長生きするには、筋肉と脳を支える“たんぱく質”が欠かせません。
でも、何をどう食べればいいのか…実はまだ知られていないことも多いのです。
この連載では、過去の記事も振り返りながら、シニア世代にぴったりの「食べる力」を育てるヒントをお届けします。
人生の後半こそ、食事が未来を変える。そんな思いを込めて、やさしくご案内していきます。
◇筋肉は人生の味方!シニアのためのたんぱく質習慣
いくつになっても、筋肉は育てられます。
しっかりとした足腰があれば、毎日の暮らしがもっと自由に、もっと楽しくなる。
そして、筋肉は病気を遠ざける“守り神”にもなってくれるのです。
そのために欠かせないのが、運動と食事の両輪。
特に注目したいのが、筋肉の材料となる「たんぱく質」。
たんぱく質は、筋肉をつくるスイッチを押す大切な栄養素です。
中でも、シニア世代こそ意識して摂りたい。
年齢を重ねると、若いころと同じ量のたんぱく質を摂っても、筋肉の合成効率が落ちてしまいます。
だからこそ、少し多めに、そして毎日コツコツと摂ることが大切。
筋肉が減ってしまうと、フレイル(虚弱)が進み、転倒や病気のリスクも高まります。
そんな事態を防ぐために、今こそ「食べる力」を見直しましょう。
このシリーズでは、過去の記事も振り返りながら、
シニアのための“食べる筋トレ”をやさしく、楽しく、わかりやすくお届けしていきます
◇60代で筋肉3割減!そのままにしない“食と運動”の新習慣
年齢を重ねると、若いころと同じように筋肉がつかなくなる——
そんな話を聞いたことはありませんか?
実はその背景には、「ロイシン」という栄養素が関係しています。
ロイシンは、筋肉づくりのスイッチを押してくれる“必須アミノ酸”のひとつ。
ところが、シニア世代になると、このロイシンに対する反応が鈍くなってしまうのです。
つまり、若い人と同じ量のたんぱく質を摂っても、筋肉がつきにくくなるというわけです。
立命館大学の藤田聡教授もこう語ります:「高齢者は、より多くのたんぱく質を摂らないと、食後の筋合成を最大化できません」
さらに、筋肉量は20〜30代をピークに、10年ごとに約8〜10%ずつ減少。
40代で約10%、50代で約20%、そして60代ではなんと約30%も減ってしまうのです。
筋肉が減ると、階段の上り下りや歩行がつらくなり、活動量が減る。
すると、さらに筋肉が落ちてしまう——そんな**“負のループ”**に陥りやすくなります。
でも、あきらめる必要はありません。
筋肉は、年齢に関係なく育て直せるのです。
そのカギは、「たんぱく質」と「動くこと」。
今日からできる小さな一歩が、未来の自分を守ってくれます。
筋肉が減ると、転倒や寝たきりのリスクがぐっと高まります。
歩くスピードが遅くなることで、つまずきやすくなり、
筋肉が少ないと、転んだときに骨を守る“クッション”が足りなくなるのです。
骨折してしまうと、そこから寝たきりになる可能性も…。
これは、誰にとっても避けたい“負の連鎖”です。
でも、希望はあります。
筋肉量の減少は、年齢とともに自然なことではありますが、
そのスピードをゆるめることは、誰にでもできるのです。
特にシニア世代は、筋肉がつきにくくなる分、
たんぱく質をしっかり摂ること、そして筋トレなどの運動を続けることが大切。
「もう歳だから…」ではなく、
“今だからこそ”始めたい、筋肉づくりの新習慣。
毎日の食事とちょっとした運動が、
未来の自分を守る力になります。














































コメント