102歳をらくらく生きる脳科学的健康講座No.646
- 竹内久米司
- 8月30日
- 読了時間: 2分
あなたの内臓脂肪、座りっぱなしで増えてます
最新研究が示す座りすぎを断ち切る運動法①
内臓脂肪、座ってるだけで増えるって知ってましたか?減らすには「動くこと」と「座らないこと」。たったそれだけで、体は変わります。
◇座ってる時間が長い人ほど、内臓脂肪が多い
「座っている時間が長いほど、内臓脂肪が増えやすくなる」——そんな驚きの事実が、最新の研究で明らかになっています。
運動疫学の専門家・門間陽樹氏(医薬基盤・健康・栄養研究所 国立健康・栄養研究所)はこう語ります。
「座位行動とは、座ったり横になったりしている状態で、身体活動の強度が1.5メッツ以下の行動を指します。歩くと約3メッツなので、その半分以下。座位時間が長いほど、内臓脂肪の蓄積だけでなく、糖尿病・心疾患・がんなどのリスクも高まることが分かっています」と。
メッツ(METs)とは、身体活動の強さを示す単位。安静時の酸素消費量を「1メッツ」とし、それに対してどれだけ多く酸素を使うかで運動の強度を測ります。
つまり、座っている・横になっている・立ってじっとしている——これらはすべて「座位行動」に分類され、体にとってはほぼ“動いていない”状態。
たとえば、テレビを観ているときでも、CMの間に立ち上がって足踏みするだけで「2メッツ」になり、座位行動から抜け出せます。
ポイントは「こまめに動くこと」です。
長時間じっとしていることが、じわじわと健康をむしばむ。
でも、ちょっとした動きでそのリスクは減らせるんです。
まずは1時間に1回、立ち上がってみる。それだけでも、あなたの内臓脂肪は変わり始めます。

これまで運動を含む中高強度の身体活動について研究が進んでいましたが、これらの運動は1日のうちのわずか3%程度と判明しました。
むしろ大多数を占める座位時間が着目されています。

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