102歳をらくらく生きる脳科学的健康講座No.607
あなたの人生が変わる新栄養素講義
◇ラーメン1杯に含まれる塩分はいかほど?④
血液データには味付けや調理法も大きく影響します。
意外な盲点になりやすいのが、和食をはじめとする日本風の食事です。
和食は脂肪が少なくてミネラルや食物繊維が多いのでヘルシーな食事スタイルであると、最近は世界的にも人気があります。
でも、その和食にも弱点があることをご存知ですか。
実は、ご飯を食べ過ぎて血糖値や中性脂肪が上がったり、塩分をとり過ぎて血圧が高くなったりすることが多いのです。
特に塩分が多い丼ものや麺類は注意が必要です。
「高血圧治療ガイドライン2019」で、高血圧の人の減塩目標値は1日6g未満となっています。
でも、カツ丼1杯に含まれる塩分は3.1gなので、そこに味噌汁がつくと1食で4.5gくらいになります。
うどんやラーメンなどの麺類も塩分が多いので、血圧が上がりやすい傾向にあります。
しょうゆラーメン1杯で7.1gもあり、それだけで6gを超えています。
そのうち、スープが5.9gです。
「スープを残せばいい」と思う人もいるでしょうが、麵の中にも塩分は入っていますし、スープを飲まないようにしても麺と一緒に少しは口に入ってきます。
その証拠に、最後に丼に残るスープの量は、最初よりも絶対に少なくなっているはずです。
ですから高血圧の人は麺類の食べ過ぎには注意しましょう。
和食とは異なりますが、パンも落とし穴で、意外と塩分が多くなっています。
麺と同じく、パンの生地にも塩分が入っているのです。
ベーコンエピなどベーコンの入ったパンだと1個で2.5g、粒あんマーガリンは1個で1.8gといった具合です。
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