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102歳をらくらく生きる脳科学的健康講座No.598

あなたの人生が変わる新栄養素講義

糖質の賢い摂取法:過剰や不足が引き起こす老化や筋肉減少を防ぐために④


◇果糖の取り過ぎは老化を加速する!?


果糖を摂りすぎると、老化を進める可能性があります。


果糖はブドウ糖より10倍速くたんぱく質を糖化させると報告されているからです。


糖化が進んだたんぱく質や脂質は、茶色っぽく変色し、組織の弾力が失われて機能が低下します。


糖化した物質は少しずつ体外に排出されますが、一部は排出されずに体内に蓄積してしまい、「肌の弾力低下やくすみ、血管や赤血球の弾力の低下、さらには内臓や骨、脳の機能低下といった、いわゆる「組織の老化」を進めてしまいます。







健康診断で糖尿病の指標として測定されるHbA1c(ヘモグロビンA1c)は、糖化したヘモグロビンがどのくらいの割合で存在しているかを示すものです。


果糖の血中濃度はブドウ糖の10分の1以下と低いため、体内での吸収があまり進まず、適量であれば糖化をそれほど心配する必要はないとされています。


ただし、果糖は中性脂肪になりやすいという特性があります。

おそらく、飢餓の時代には効率よく体脂肪を蓄えるために果糖の摂取が重要だったのでしょうが、現代では過剰摂取が肥満につながる原因となります。


特に、果糖をブドウ糖と一緒に摂取すると吸収が良くなるため注意が必要です。砂糖(スクロース)が太りやすいのも、果糖とブドウ糖が結合しているからだと考えられます。

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