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102歳をらくらく生きる脳科学的健康講座No.580

血糖値が気になる方へ、食後血糖値が上がりにくい食べ方①


◇血糖値測定2週間のデータからみえること


生活習慣病を解消し、一生ものの体をつくるために知っておきたいこととして、

今回から食後血糖値について解説していきます。


以前、オンラインクラブセミナーで取り上げた皮下の間質液中のグルコース値を持続的に

測定する器具を上腕に取り付け、センサーで2週間持続的に測定する方法を紹介しました。






私を含めて実際にチャレンジして測定した会員の方も多くおりました。


今回のシリーズは、大阪大学大学院の野口緑特任准教授が行った、200人のボランティアで2週間持続的に記録した結果から分かった、食事内容と血糖値の変動について紹介していきます。


東京と大阪に住む約200人の高血糖の方々を対象に、HbA1c(ヘモグロビンA1c)がやや高めだが治療が必要な段階には至っていない方々に、2週間持続的な血糖測定センサーを装着してもらい、同時に食事や運動も記録してもらいました。


これにより、生活習慣と血糖の変動の関係を調査しました。


持続血糖測定センサーは皮下の間質液中のグルコース値を持続的に測定し、ほぼリアルタイムで血糖の変動を把握できる装置です。


血糖値と間質液中のグルコース値は相関性が高いため、このセンサーを使うことで2週間の血糖値の変動を把握することができます。


その結果と生活習慣の記録を突き合わせることで、「どのような食事や身体活動が血糖の変動に影響するか」を明らかにしました。


この方法は、糖尿病治療中の人が日常生活での血糖変動を把握し、血糖コントロールを改善するために行う血糖自己測定(指先をわずかに穿刺して少量の血液を使って測定する方法)の代替手段です。


センサーを上腕の後ろ側に貼るだけで、ほとんど痛みを感じずに2週間の間質液中のグルコース値を測定することができます。


食事をすると血糖値が上がりますが、糖代謝が正常であれば食後の血糖値の基準値は通常140mg/dL未満であり、また食後2時間で食前のレベルに戻ります。


これは、すい臓から分泌されるインスリンホルモンによって、血液中のブドウ糖が筋肉や脂肪細胞に取り込まれるからです。


しかし、インスリンの作用が不十分である場合、食後の血糖値が高くなりすぎたり、血糖値が下がるのに時間がかかったりする状態が高血糖となります。


必要な量のインスリンが分泌されなくなると、高血糖が持続し、それが糖尿病の状態です。

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