102歳をらくらく生きる脳科学的健康講座No.579
肝機能はお酒の飲み方を変えれば改善できる
前回まで、お酒との上手な付き合い方について書いてきました。
お酒の飲み過ぎは脂肪肝に代表されるよう、肝臓の機能にダメージをあたえます。
「沈黙の臓器」とも言われる肝臓のダメージを見える化するにはどうしたらよいのか
付記しておきます。
自分の肝臓のダメージを確認するには、健康診断での肝機能の値をチェックするのが一般的です。
肝機能の指標である「γ-GTP」、「ALT」、「AST」の値を見てみましょう。
お酒を大量に飲み続けた場合、これらの酵素の値が上昇(悪化)することがあります。
「γ-GTP」が100U/Lを超える場合、脂肪肝や胆道系の疾患が隠れている可能性がありますので、医療機関を受診することが勧められます。
また、「ALT」や「AST」が30U/Lを超える場合、急性もしくは慢性肝炎の可能性があります。
「ALT」が「AST」よりも高い場合、肝臓に慢性的な障害が起きている可能性があります。
これらの数値は、ある程度まで可逆的なものです。
脂肪がつきにくい飲み方をすることで肝機能の数値改善や肝臓のダメージ低減が期待できます。
しかし、肝硬変になると肝機能を戻すことはできません。
そのため、肝機能が悪化する前の段階であるアルコール性脂肪肝やアルコール性肝炎、アルコール性肝線維症を発症する前に、飲み方を見直すことが重要です。
年1回の健康診断でのこれらの数値を確認しておきましょう。
健康づくりも事前対応が鍵となります。
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