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102歳をらくらく生きる脳科学的健康講座No.575

健康的な飲酒のコツ、お酒と上手につき合うためのポイント⑧

◇お酒は4回目の食事に相当するので、飲酒で肥満とメタボのリスクが高くなる!


シリーズでこれまでに、個人のお酒の摂取量は減少しているものの、アルコールが原因の肝硬変は増加していること、飲酒と肝疾患の発症リスクには切っても切れない関係があること、お酒の強さによって自分の飲酒量の上限を考えることが大切だと述べてきました。


今回からは、肝臓を始めとした体に脂肪がつきにくい具体的な飲み方について紹介していきます。


さて、お酒は太る、と言われる一方で、お酒は太らないという噂も聞きます。


一体、どちらが正しいのでしょうか。

愛飲家にしてみれば当然後者を支持したくなりますよね。

 でも、結論は「お酒は4回目の食事」だと思ってください。太らないお酒はありません。


残念ながら、お酒を飲み過ぎれば太りやすくなるのは間違いないということです。

加えて締めのラーメンやパフェなどを食べていたら、脂肪を蓄えるのに追い打ちをかけていることになります。


 日本食品標準成分表2020年版(八訂)と市販のお酒の栄養成分表示によれば、おにぎり1つ分(約180kcal)相当のエネルギーになるお酒は、ビールなら約1.5杯、ハイボールなら1杯強、ストロングチューハイ1杯弱、赤ワイン2杯強、日本酒約1合、焼酎ダブル2杯強、ウイスキーダブル1杯強、となります。






さらに、飲み会で食べたり飲んだりする一般的な量のエネルギー摂取量は、なんと1回当たり約1200~1500kcalになるということです。


これは、1日の推定エネルギー必要量の約5割に相当してしまいます。


 食事量は普通だと思っているのにいつも健康診断で肥満判定が出るという人は、飲み会で飲み食いする量や、普段の飲酒量も確認してほしい。

もし、過度な飲酒をしているなら、飲み方を変えるのが効率的なダイエット方法におなります。


 飲み会ではあまり食べずにお酒ばかり飲んでいるが、それでも太るという人もいるかもしれない。


そもそも、なぜお酒を飲んだら太るのだろうか。


それは、私たちは大量に飲酒したとき、体内ではアルコールの分解が優先されるため脂肪の代謝が後回しとなり、脂肪がつきやすい環境となるからなのです。


 脂肪が肝臓や、胃腸などの内臓の周辺、皮下組織などにつくと、脂肪肝や肥満につながってしまう。


脂肪肝や肥満は様々な疾患のリスクを上昇させます。

つまり、体は「原理原則」にしたがって働いているということです。

ですから、脂肪がつきやすい飲み方をやめることが大切なのです。


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