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102歳をらくらく生きる脳科学的健康講座No.568

健康的な飲酒のコツ、お酒と上手につき合うためのポイント①

◇肝硬変原因、アルコールがトップに躍り出る


お酒は社交性を高め、コミュニケーションを円滑にする一方で、脂肪肝や肝硬変などの健康リスクを増加させる可能性があります。


最近では個人の飲酒量が減少しているにもかかわらず、アルコール性肝硬変の患者数が増加しているという事実が注目されています。


お酒を賢く楽しむためにはどうすれば良いのでしょうか。

今回からお酒との上手な付き合い方についてシリーズで解説していきます。


個人のアルコール摂取量は1992年の101.8Lをピークに年々減少しており、2021年度の摂取量は74.3Lまで減少しています。

飲み過ぎが原因で肝臓に障害が起きる人の数も年々減少傾向にあるとのことです。

しかし、厚生労働省の「患者調査」によれば、アルコール性肝硬変は1996年の0.4万人から2017年には1.4万人と増加傾向にあります。

同様に、「人口動態調査」によると、アルコールに関連した肝障害による死亡者数も増加しており、そのうちの8割がアルコール性肝硬変が原因とされています。


現代では全く飲まない人と極端に多く飲む人との二極化が進んでいると指摘されてきており、専門医師からは肝硬変になってしまう人をどうやって食い止めるかが課題であるとされています。


お酒が好きな人は、一生おいしく飲めた方がよいですよね。


お酒が好きでよく飲む人が、いつの間にか肝臓にダメージを蓄積し、やがて肝硬変などの重篤な肝疾患につながらないようにすることが重要です。


肝硬変の原因の内訳を見ると、かつては「C型肝炎」が主な原因でしたが、最近では「アルコール」が最多となっています。


この情報は、2023年6月に行われた日本肝臓学会総会で発表され、2018年から2021年までの2万3847例を解析した結果に基づいています。




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