102歳をらくらく生きる脳科学的健康講座No.558
あなたは大丈夫? 加齢とともに低下する噛む力、飲み込む力⑧
◇猫背も飲み込む力に影響、対策のエクササイズ2種
まずは、ペットボトルを使った「肩甲骨寄せ」です。
特に猫背の人におすすめです。
なぜ、姿勢と飲み込む力は関係しているのか?。
猫背の人は飲み込む力が弱い傾向にあります。猫背になると顔が体の前に突き出てしまい、ものが飲みづらくなります。また、深呼吸がしづらいため、食べたものが誤って気道に入る『誤嚥(ごえん)』もしやすくなります。
つまり、猫背のままでは飲み込む力を改善しにくいということ。
猫背の人は、前述の開口のトレーニングのほかに、肩甲骨を寄せて背中の筋肉を使うトレーニングも取り入れることをお勧めできます。
続けていくと、姿勢を正すことができます。
これもしっかり意識して行えば1日2~3回でOKのようです。
やり方は
1.中身の入っている500mlペットボトルを1本ずつ両手に持つ。
2.両手を前に出してから、肩甲骨を寄せるように肘を後ろに引き、胸を張る。
3.2~3回を目安に繰り返す。
です。
姿勢を整えて飲み込む力を維持・改善するために効果的なトレーニングは、上半身だけではありません。
太ももの裏側にあり、骨盤から膝下をつなぐ筋肉であるハムストリングスも伸ばしておきたいところです。
ハムストリングスが縮むと、膝をまっすぐに保つことが難しくなり、骨盤が前に出るようになる。これが猫背のもとになります。
飲み込む力を鍛える 椅子で「ハムストリングス伸ばし」
その方法は、
1.椅子に、膝が曲がらないように片足を乗せる。
2.ハムストリングスが伸びるのを意識しながら、両手で椅子に乗せた足の太ももを上から押さえる。
3.10秒ほどキープする。
4.2~3回を目安に繰り返す。
5.もう片方も同様に行う。
です。
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