102歳をらくらく生きる脳科学的健康講座No.549
油の新常識! いい油と悪い油の違いって④
◇動物性の飽和脂肪酸は健康に悪影響を与えやすい
“いい油”に注目が集まる一方で、「高脂肪食」が糖を処理するインスリンホルモンの効きを悪くしたり、大腸がんの発生リスクを高めるといった話を耳にしたことありませんか。
この健康に悪影響を与える油は、肉などに多く含まれる動物性の飽和脂肪酸を主に指します。
実際、飽和脂肪酸の摂取が血液中の悪玉コレステロールの増加に働くことや、その結果、心筋梗塞のリスクを上げることはよく知られています。
また、動物性脂肪に多い飽和脂肪酸を多く含む高脂肪食をマウスに与え続けると、炎症を抑制するHYA(リノール酸が腸内細菌に代謝されてできる水酸化脂肪酸)の腸内産生が低下してしまのです。
一方、植物油に多い不飽和脂肪酸をとらせ続けるとHYA産生量が増えます。
このことは、少なくともリノール酸の利用においては飽和脂肪酸が腸内細菌に悪影響を与えたと考えられるのです。
一方、飽和脂肪酸の摂取量が少ないと脳出血になりやすいという報告もあり、極端に動物性脂肪を避ける必要はなさそうに思われます。
あくまでもとり過ぎないよう、適度な摂取を心がけることが一番ということになります。
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