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102歳をらくらく生きる脳科学的健康講座No.536

腸内環境を整える発酵性食物繊維の働き⑥


◇お腹がゴロゴロするのは発酵スピードが関係?


前回、発酵性食物繊維を多く含む食品を紹介しましたが、一方で、腸が敏感な人は、発酵性食物繊維の豊富な食品を食べるとお腹がゴロゴロするのではと心配されている方もおありかと思います。


特に、FODMAP(フォドマップ)について聞いたことがある人はそう思うかもしれません。


FODMAPというのはオリゴ糖やラクトース、フルクトースといった糖の結合数が少ない発酵性炭水化物のことです。


発酵によりできるガスが腸の刺激になるからと、腹痛や下痢などの便通異常のある過敏性腸症候群(IBS)の人は避けるようにいわれることがあります。


そのため、発酵が腸に悪いというイメージを抱いている人もいますが、発酵自体が腸に悪いわけではないのです。





糖のつながりが短いFODMAPは腸内細菌による発酵スピードが速いため、急激にガスが発生し、人によってはお腹が張ったり痛くなることがあります。


あくまでも発酵スピードの問題


あと、FODMAPイコールHigh MACということではないので、ここも間違えないでくださいね。


 腸に不安がある人は、発酵スピードの速いオリゴ糖などは避けた方がいいかもしれないが、High MACでも消化や発酵がゆっくり進む食品であれば問題はありません。



大事なのはいろいろな食品を食べること。

発酵スピードの異なる食物繊維であれば急激にガスが発生することはないし、広い範囲で発酵が起こることで、有用な菌が増える範囲も広がるのではないかと考えられています。


発酵性食物繊維だけではありません。

腸内の有害物質の排出には非発酵性食物繊維も必要です。

腸内細菌も食事も多様性が大事。そのためには一つの食材にこだわらず“多様性のある植物食材”をとることが必要となります。

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