102歳をらくらく生きる脳科学的健康講座No.520
バナナで腸活? 見直される機能と効果的な食べ方②
◇ミネラルとオリゴ糖が効く! バナナの腸活効果
バナナによる腸内環境の改善効果には、便通改善によるものと、オリゴ糖などの関与あ知られています。
便通改善成分は、古くから便秘薬としても用いられるマグネシウムです。
マグネシウムには浸透圧で腸内の水分量を増やして、便を軟らかくする働きがあります。
実際に、バナナを食べて便通が改善するという研究がこれまで多数報告されている。
マグネシウムの1日の推奨量は、成人男性で350mg前後、成人女性で280mg前後(厚生労働省の「日本人の食事摂取基準2020年版」より)
だが、実際には男性で1日80mg、女性で40mgほど不足している(令和元年の「国民健康・栄養調査」より算出)。
一方、果物や野菜のなかでもバナナにはマグネシウム含有量が多く、中サイズ1本(100g)に32mgほど含む。
皮をむくだけで食べられるバナナは、マグネシウム不足を補う手軽な食材と云えます。
また、バナナには、食物繊維が特に多いというわけではないが、食物繊維と同じ様に、ヒトの消化酵素では消化吸収されず、大腸まで届いて腸内有用菌のエサとなるフラクトオリゴ糖が多く含まれています。
これが腸内細菌叢の変化に影響を与えた一因ではないかと考えられている。
フラクトオリゴ糖は、糖の集合体。ミネラル吸収を促したり、脂質の代謝を改善する作用があることも報告されている。
便臭改善効果も期待できそうです。
特に、熟したバナナより青みのあるものにフラクトオリゴ糖が多く含まれます。
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