102歳をらくらく生きる脳科学的健康講座No.515
ビタミンCは風邪や老化防止に効く? 効かない?
最新研究から分かってきたこと! ⑤
◇ビタミンCはどれくらいとればいい?
これまで、ビタミンのC可能性を紹介してきましたが、では、健康な体を維持するために私たちは1日にどれくらいの量のビタミンCをとるのがいいのだろうか。
厚生労働省が定める「日本人の食事摂取基準(2020年版)」での成人のビタミンC推奨量は1日100mg。
これは、レモン果汁やゆでたブロッコリーで約200g(ブロッコリー1/2株)、ホウレン草なら冬取れのゆでたもので330g(約1.5束)、トマト700g程度(中サイズ4~5個)に相当します。
そう聞くと、毎日この推奨量を摂取するのは難しいと思うかもしれませんね。
でも、令和元年国民健康・栄養調査によると、日本人のビタミンCの平均摂取量は94mg(男性91mg、女性96mg)で、推奨量の9割ほどはとれているといいます。
ですから、普通にバランスの良い食事をしていれば、ビタミンCが大幅に不足するということはほとんどありません。
少し多めにとろうと意識するくらいで大丈夫です。
ただし、年代別に見ると、男女とも平均摂取量が100mgに達しているのは60歳以上で、若年層では6~7割程度と、年代によって摂取量に大きな開きがある。食生活が乱れている自覚のある人は、少し意識してビタミンCをとるようにこころがけましょう。
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