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102歳をらくらく生きる脳科学的健康講座No.511

ビタミンCは風邪や老化防止に効く? 効かない?

最新研究から分かってきたこと! ①


脳科学的栄養学で食事はカラダを作る源と伝えています。健康で長生きするためには、カラダに必要な栄養成分を食事できちんと摂取することが大切です。しかし、どの成分をどれだけとる必要があるのか、どうやってとるべきなのか、不足するとなぜ良くないのか・・・そんな基本的なことがわからないという人も実際に多いのが現状です。

今回からのシリーズでは、そんな私たちの体に不可欠な栄養成分について解説していきます。

まずは、日々私が欠かさず摂っているので、若さや美肌を維持する抗酸化ビタミンとして知られるビタミンCを取り上げました。

ビタミンC研究の第一人者である東京都健康長寿医療センター研究所の石神昭人先生の最新報告を基に紹介していきます。


◇ビタミンCはコラーゲン合成を助け、活性酸素を除去するスーパービタミン


 ビタミンCは、生命活動の維持に不可欠なビタミンのひとつ。水に溶けやすい水溶性ビタミンで、主な働きは2つ。

1つ目は、コラーゲンたんぱくの合成を助ける補因子としての働きです。

コラーゲンというのは骨や血管、皮膚を構成するたんぱく質の一種で、アミノ酸が連なった線維が3本らせん状に絡まった繊維状をしています。

講座の中でもお話ししていますが、コラーゲンのらせん構造を作る際にビタミンCが不可欠なのです。ですから、不足するとコラーゲン合成がうまくいかずに肌荒れしたり、血管や骨がもろくなりやすくなります。






丈夫な筋肉の維持にもビタミンCは不可欠です。

研究からもビタミンC不足が長い間続くと、筋肉を構成する筋線維が細くなり、筋重量が減少することが確認されています。

つまり、高齢になってからもしっかり体を支えられる骨と筋肉を維持するためにはビタミンCが不可欠というわけで、私がこだわるのもこの理由からです。

 

2つ目の働きは抗酸化作用です。

細胞の中では絶えず活性酸素が生じています。活性酸素には、体内に侵入してきたウイルスや細菌を除去する免疫機能や、細胞内情報伝達物質としての役割もありますが、過剰になると細胞を傷つけ、炎症を引き起こします。

ビタミンCにはそういった過剰な活性酸素を中和・除去し、炎症が全身に広がりすぎないようにする、いわゆる抗酸化作用があることが知られています。

 

この2つ以外にも、ビタミンCには腸からの鉄の吸収を促進したり、代謝に関わる酵素を活性化したりする働きがあります。

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