102歳をらくらく生きる脳科学的健康講座No.504
◇あなたの脳の老化度テスト、「あれ?なんだっけ?」が増えてませんか?①
加齢とともに増えてきた、知っている名前や数字がすぐに出てこない
「アレ何だっけ?」現象。
どうしたら、いつまでも働きモノの脳でいられるのかきになりますよね。
今回から3回シリーズで「一生使える脳」(PHP新書)の著者で認知症専門医の、長谷川嘉哉(はせがわ よしや)先生の記事から紹介していきます。
人の名前が出てこない、大事な数字を忘れる。なぜ、加齢とともに「アレ何だっけ?」は増えるのだろうか。
これまで、縫科学的栄養学講座でもお伝えしてきましたが、脳全体には千数百億個もの神経細胞があり、それらがネットワークをつくっています。
加齢に伴う神経細胞の死滅や、使われないネットワークの縮小により、脳は少しずつ萎縮していきます。
もちろん、個人差や部位による差はありますが、特に萎縮が早いのが前頭葉です。脳は後ろから(後頭部)から発達し、脳のネットワークが完成すると前から(前頭葉)から脳神経細胞は壊れていきます。
ここには「ワーキングメモリ」(作業記憶)という、入ってきた情報を一時的に保存して他の情報と組み合わせ、情報に優先順位をつけて処理する機能がある。いわば脳の司令塔です。
しかし、その処理能力は加齢とともに衰え、50代ではピーク時よりも30%ほど低下していくことが分かっています。
脳は入ってきたさまざまな情報を短期記憶として仮置きしておくが、繰り返し使われることで、海馬が重要な情報だと判断して、長期記憶に移されます。
その橋渡し役をしているのもワーキングメモリ。
このため、ワーキングメモリの働きが低下すると、必要な情報をうまく引き出せなくなるのだ。
そこで、2つのテストで、脳の老化の危険度と前頭葉機能をチェックしてみていきましょう。
まず、TEST1①〜③から。
加齢とともに記憶力が低下の一方をたどるか、老化とは無縁の脳でいられるかには、日ごろの習慣が大きく影響します。
それぞれの項目で、該当するものがいくつあるか、チェックしてみてください。
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