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102歳をらくらく生きる脳科学的健康講座No.444

脳はアルコールを欲しがる? この不思議な相性!②


アルコールは「脳の関門」を簡単に突破できる


脳には血液脳関門(ブラッド・ブレイン・バリア=BBB)と呼ばれる“脳の門番”があり、脳にとって有害な物質をブロックしています。


そのため、分子量500以下の低分子の物質や、脂溶性の物質に限って血液脳関門を通過することができます。


アルコールは、この2つの条件を満たしている(エタノールの分子量は46.07)ので、やすやすと脳に到達できるのです。


 血液脳関門については、すでに「脳と食」の講座で解説しています。


血液脳関門の本体である脳の毛細血管は、内皮細胞が密着して結合していることなどから、血液から脳の組織へ物質の移動を制限する機能を担っている。


アルコールは胃と腸で吸収された後、血液を介してあっという間に脳に届きます。


そして、いとも簡単に血液脳関門を通り抜けてしまうのです。


この事実を知ると、酒好きの方は、脳はアルコールを歓迎しているのではないかと

思ってしまいますよね。


この事実は、神様のギフトか、悪魔のギフトなのか分かりません(^_-)-☆


 確かに、酒好きには脳がアルコールを歓迎しているとしか考えられない。


酒は脳にとって「神様のギフト」だと言ってしまいたくなりますよね。


血液脳関門は、非常に強力なバリアです。アルコールが脳にとって有害なものであるのなら、進化の過程でアルコールが血液脳関門を通れなくなってもおかしくないですよね。


脳は体にとって最も大切な臓器のひとつであり、全身の調節を24時間行っているところ。


そんな脳がアルコールを受け入れているということは、アルコールは脳にとって毒ではないのでは、とも考えられるのです。


 「いいぞ、いいぞ」という声が酒飲みから聞こえてきそう。


がんばって屁理屈、いやサイエンスで話していきます。




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