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102歳をらくらく生きる脳科学的健康講座No.438

◇空腹時血糖値が高い、体の中で起きていることとは?③


人間は飢餓の時代が長かったので、血糖値が高い状態が続くことを想定して対応する能力が備わっていないせいか、血糖を上げるホルモンはたくさんある一方、下げるホルモンはインスリンしかありません。


糖は脳や筋肉のエネルギーになるので、少ないともちろん困りますが、多すぎても問題です。


血の中に糖が増えると、先述したヘモグロビンだけでなく、タンパク質でできた血管の壁にも糖がベタベタとはりつき、そこに白血球が集まって炎症を起こし、血管が傷んでくるからです。


ただ、体は、血液中の糖が一定の量を超えたらきちんと備蓄分として倉庫に収めるようになっています。その倉庫の一つ目が肝臓です。


いうなれば、糖がお金、肝臓が金庫なら、インスリンは金庫のカギというイメージです。


よく知られているように、脳のエネルギー源はブドウ糖しかありません。

脳が働かないと体も内臓も動きません。

そのため何も食べなくても最低限のブドウ糖を脳に供給できるように、ブドウ糖は固形燃料のグリコーゲンという形で肝臓に蓄えられています。


一部は筋肉にも蓄えられますが、ほとんどは肝臓です。

何も食べていなくても肝臓からちょっとずつ貯金を下ろして脳に糖を送っているんです。


 大量の糖分を食べると、血液中に置いておける量を超える余分な糖は肝臓の倉庫に入れるように体は働きます。


その倉庫のカギがインスリンです。


インスリンがカギになって倉庫が開くと、血の中に余っている糖を肝臓や筋肉、脂肪の倉庫に収めることができるわけです。


逆に、カギが足りないと倉庫が開きません。


従って、いつまでたっても血液中にブドウ糖が余っている状態が続くわけです。


これが高血糖です。


つまりインスリンが足りないと、血糖が上昇するのです。




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