脳科学的栄養学 No.627 太るほど腸内細菌の多様性が低下し、やせにくい“腸内細菌叢”ができる③
- 2020年9月16日
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◇【腸と口の関係】 歯周病菌が腸内環境悪化の原因に、“ひじやひざの炎症”を誘発?
口の中にも細菌は多い。
新潟大学大学院医歯学総合研究科の山崎和久教授は、「口腔細菌は700種以上もいるといわれ、うち6割は名もない菌。歯周病に関連するのは10種程度とされる」と話す。
歯周病菌は、歯肉に炎症を起こし歯槽骨を溶かす有害菌だ。

この菌が増え歯周炎が悪化すると、糖尿病や動脈硬化、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の発症リスクが高まることが知られているが、歯周病と全身疾患の関連に、腸が関わる可能性が高いことがわかってきたとも話す。
山崎教授らが行った研究では、歯周病菌の一種、ジンジバリス菌(Porphyromonas.gingivalis)をマウスに経口投与すると、血中炎症物質や肝臓の脂肪蓄積の増加、動脈硬化病変の拡大や、血糖コントロールの異常などが見られ、一方で歯肉での炎症は非常にわずかだったという。
また、腸内細菌叢が大きく変化して細菌の種類が減り、腸内細菌の代謝物が大きく変化していた。
腸管免疫で炎症を誘導する反応も見られたという。
つまり、歯周病と全身疾患の関係は、従来考えられてきた、歯周病患部からの菌や炎症物質の侵入というよりは、“腸内環境の悪化”を介したものである可能性が高いことを示唆している。
つづく







































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